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コラム > オピニオン > 【韓国コラム】新型コロナウイルスがインフルエンザのようになったら?
「いつ頃、マスクを外せるでしょうか?」
タクシーに乗るとよく聞かれる質問だ。おそらくタクシーの運転手さんも、はっきりした回答を聞こうとしているのではないだろう。質問するにしては、お客さんが防疫当局の関係者どころか、医者のようにも見えないからだ。ただ、もどかしくて吐き出した愚痴だ。
パンデミック3年目、新型コロナウイルスは日常になってしまった。まるで冬に流行る風邪のようにだ。しかし風邪とは全く違う。咳が出て鼻水が出ても風邪はあくまで風邪だ。エアコンの前にあまりにもずっと座っていないかぎり夏には風邪の心配なく暮らせる。夏風邪は犬もひかないっていう言葉もあるだろう。
しかし新型コロナウイルスは違う。春夏、秋冬関係なく一年中息の根を締め付ける。
マスクもマスクだが、ワクチン注射もいつまで受けなければならないかも目の前に迫っている宿題だ。他の国は知らないが、韓国ではブースターショットの接種が始まり防疫パスが導入されラッキーセブンショット(7次ショット)、ペペロショット(11次ショット)、ネバーエンディングストーリーショットを迎えることになるというブラックコメディも登場した。
一体、いつまで何回ワクチンを打たなければならないのだろうか。
ほとんどの防疫専門家は長期的にはインフルエンザの予防接種のように毎年定期的に受けるべきだと観測している。
今のインフルエンザの予防注射くらいなら耐えられるだろう。
2018年、韓国のインフルエンザ予防接種率は65歳以上の場合85%に達するが、19歳以上の成人全体では40%にも達しない。それでも注射を打てという強制措置も予防注射を打っていない人に不利益もない。
インフルエンザの予防注射の話が出たので追加で説明をすると韓国のインフルエンザの死亡率はあいにくインフルエンザのワクチンが市販されてから増えた。1983年に死亡率が集計され始めて以来、毎年減少していたが、インフルエンザのワクチンが販売された直後、1991年から増加し2003年になってようやくワクチンの販売開始以前の水準にまで減少した。
予防注射を受ける人が増えるのに合わせてインフルエンザにかかって入院する患者も増えるという奇異な(?)現象も起きた。
なぜ、こんなことが起きるのだろうか。
これについてグローバルワクチン研究所のミラー(Miller)博士はこのように言う。ワクチン接種率が高くなれば疾病を起こす病原体がさらに悪性に進化するからだ。ワクチンを接種しなければウイルスが宿主を殺そうとしないが、ワクチンが注入されればウイルスは生存のために躍起になる。
新型コロナウイルスのワクチンを打つことが、インフルエンザの予防注射と同じになる時もミラー博士の警告が同じに適用されないか心配だ。
いずれにせよ、防疫当局と医師たちは依然としてワクチンの効能について疑いを持つなと言うだろう。製薬会社は自社に都合のいい臨床実験の結果だけを発表する。