トップ > コラム > オピニオン > 【韓国コラム】新型コロナウイルスのワクチンを打たないのは利己的なのだろうか

【韓国コラム】新型コロナウイルスのワクチンを打たないのは利己的なのだろうか


1回目の接種が87.13%、2回目の接種を完了した人が86.1%いる。2022年2月11日0時現在、韓国の新型コロナウイルスのワクチン接種の状況だ。このうち、成人の接種率は95%を超える。

同時刻現在、韓国の新規感染者は53,926人に達する。

予防注射を受ける人が増えているのに感染者はむしろ増えるという奇異な現象が起きたのだ。実際、韓国で新型コロナウイルスのワクチン接種が始まってから新規感染者の57%がワクチン接種者だ。この程度だから「ワクチン不要論」が出てもおかしくない。

それにもかかわらず、ワクチンを打たない少数の人に対して利己的だという見方が支配的だ。

未成年者を除けば、まだワクチンを打っていない人は大きく2つに分けられる。ワクチンに対する恐怖心があったり基礎疾患などでワクチンを打ってはいけない人、または万事が面倒くさい人。

ワクチンに副作用がある人にワクチンを強要することは殺人行為に他ならない。ワクチンパスへの圧迫を受け家族が引きとめたにも関わらず2回目の接種を受けた後、「60代の母親が死亡した」と国民請願を出した胸の痛むエピソードも伝わっている。

ワクチンを打たないと日常生活も苦しくなり1回目の接種後に体に異常があったにもかかわらず、無理にでも注射針を体に刺したのだ。

多くの人々が、こんな人たちまで利己的だとは思わない。

それならワクチンを打っていない利己的な人間だと叱咤される人はとても忙しかったり、万事が面倒な人たちだろう。極少数の人がこれに該当すると思う。

では、この少数の人たちが追加で感染者を作ってさまよっているのだろうか。

利己的だと非難する人たちも、この質問に「そうだ」とは答えられない。現在の新型コロナウイルスのワクチンが予防注射としての機能を失ったからだ。

防疫当局はワクチン接種の理由について「重症化の緩和」を主張している。ワクチンが新型コロナウイルスを完全に遮断するわけではないが、重症化を防いでくれるという説明だ。ワクチンパスの拡大適用をめぐって訴訟を起こしている間、防疫当局は99%がワクチン接種を完了しても集団免疫は不可能だという事実を認めている。

それにもかかわらず、非接種者に対して不満を示す人々は彼らが新型コロナウイルスを広めていると疑うからだ。

しかし、これは行き過ぎた疑いだ。新型コロナウイルスが猛威を振るってから約2年、これまでワクチン接種を受けていない人は粘り強いか、非常に気をつける人たちだ。マスクをして人の多い所は避けて不要な外出は控える人たちだ。ワクチンの効能を過信して注射を受けた後はマスクを外して唾を吐いて歌う人に比べると、はるかに危険ではない人たちだ。

友達と会っておいしい食べ物を食べて、思い出に浸り、歌を歌いたいという欲望に耐えているから、それなりに犠牲になるわけでもある。

問題はワクチンにある。現在までワクチンの副作用が報告された件数は44万件を超えている。一部の地域では新型コロナウイルスに感染して死ぬ人よりワクチンの副作用で死亡した人がもっと多いという話が出回るほどだ。

それにもかかわらずワクチンの成分は公開されない。殺菌剤など、ほかの製品を使って死亡したり、怪我をするケースが生じれば直ちに原因を究明すべきだという声が高まっているはずだが、ワクチンの副作用については静かな方だ。

世界各国の政府が新型コロナウイルスを防ぐことに精を出したため、事実上ワクチンメーカーに免罪符を与えたのだ。集団免疫を引き出す予防効果がないことが明らかになったにもかかわらず、免罪符は依然として有効だ。

そしてワクチン接種を受けたからという理由で空気もあまり通らない狭いオフィスで唾を吐いて仕事をする。新型コロナウイルスの感染者が増えているのは、すべてがワクチンを打っていない利己的な人々のせいだと言い訳があるため、防疫当局はどれほど楽だろうか。
  • Lim, Chul
  • 入力 2022-02-12 00:00:00