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[韓・中 FTA] 韓国の市中銀行、人民元の預金に続きローン商品の取り扱いを開始

中国現地の販売網を広げて内陸進出 

  • [韓・中 FTA] 韓国の市中銀行、人民元の預金に続きローン商品の取り扱いを開始
  • < 急増する人民元の預金 >

中国の人民元の直取引と共に、韓・中自由貿易協定(FTA)まで妥結されたことにより、金融圏の動きが早くなっている。最近の年3%前半の金利を与える「人民元定期預金」をはじめとして、様々な人民元関連の商品を量産する態勢だ。中国が韓国よりも金利が高いため、為替リスクのみしっかりと統制することができたら、超低金利時代の財テク商品として関心を集める可能性があるためだ。

すでにウリィ銀行は人民元の需要拡大に備えるために、最近、人民元の定期預金を披露したことに続き、追加で商品開発に出た。また、ウリィ銀行は人民元の貿易取引が増加すると見て、先月末、国内の銀行では初めて、中国交通銀行と人民元の精算決済業務を始めた。

ハナ銀行と外換銀行は共同で人民元の定期預金商品を12日と17日にそれぞれ提供を開始する予定だ。外換銀行の人民元定期預金の特別販売の限度は3億人民元で、ハナ銀国は1億人民元だ。金利も6か月に年3.0%、1年は年3.1%だ。市中銀行の6か月のウォンの定期預金の金利よりも高い方だ。外換銀行は先月末、中国への直接投資を推進する企業に長期融資の支援をする「グローバル人民元ローン」を発売したことに続き、去る4日に、国内で初めてウォン・人民元の通貨オプション取引を締結することにした。外換銀行企業商品部のキム・ジョンリョル次長は「それまでハイボー(香港銀行間の金利)がライボー(ロンドン銀行間の金利)に比べて変動性が激しいため、企業が人民元のローンに手を出すことが負担になっていた側面があった」とし、「人民元の精算決済銀行と直取引市場が生まれると、人民元の流動性が豊富になり、金利が安定するだろうし、それによって、企業の人民元取引の需要が大きく増えるだろう」と展望した。

国民銀行も韓・中FTA妥結に合わせて、今月、人民元の定期預金の提供を開始することに続き、人民元定期預金が安定したら、すぐに人民元の融資商品も取り扱う予定だ。

韓・中FTA妥結で、両国間の交易が急増する展望であるため、これによる金融規模も大幅に増えるしかない状況だ。金融部門で両国間の進出が活発になることにより、戦略の修正も相次いでいる。

新韓銀行は韓・中FTAを契機に中国内陸への進出を本格化することにした。東部海岸大都市を中心に進出していた中国戦略を変え、中西部中都市での支店設立に拍車をかける計画だ。さっそく来年の上半期に重慶に事務所を開設することにした。新韓銀行グローバル事業チームのイ・ミョンソクチーム長は「韓・中の交易が増えつつ、韓国企業が中国に進出したり、反対に中国企業が韓国へ進出する過程で金融部門の役割が大きくなるだろう」とし、「近い将来に銀行の次元で『韓・中FTA対応チーム』を構成する予定」と説明した。

ウリィ銀行は中国内の営業網拡大にも乗り出す予定だ。現在、中国内に計17店舗の拠点を保有しているが、重慶と上海の地に追加で営業ネットワークを設立する計画を立てている。
  • 毎日経済_イ・ユソプ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-11-11 17:44:03




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