トップ > コラム > FOCUS > [韓・中 FTA] サムスンは普及型スマートフォン、現代自動車はRDセンター

[韓・中 FTA] サムスンは普及型スマートフォン、現代自動車はRDセンター


  • [韓・中 FTA] サムスンは普及型スマートフォン、現代自動車はRDセンター
人口13億6000万人の中国とFTAを妥結したことにより、主要な輸出製造企業が「チャイナリスク」を「チャイナモーメンタム」に転換するための戦略樹立に没頭している。韓・中FTAの妥結でサムスン電子はすぐに中国戦略修正に着手した。IT・電子製品には無関税の協約が稼働されおり、半導体、スマートフォン、家電などは中国現地の生産が成されており、直接的な影響がない。ただし、FTAによって輸出入のインフラストラクチャーが拡大され両国の交易量が増えるなら、中国市場で韓国製品の立地を拡大しなければならず、国内市場に中国製品が進出することを防御しなくてはいけない状況になった。

サムスン、普及型スマートフォンで中国を攻略

サムスン電子は中国内のIT製品生産が増え、インターネット普及が拡大しながら、半導体の需要も爆発的に増えるものと予想して、西安で稼働中の半導体の工場生産量を段階的に増やす予定だ。スマートフォンのプレミアム市場だけを固執してきた既存の枠を壊して、近い将来、A3・A5などの普及型スマートフォンラインアップを中国で発売し、TVと生活家電もプレミアム市場と普及型市場を同時に攻略して、中国を最大の輸出地域に育成するという計画だ。合わせて中国家電製品が価格競争を武器に国内に潮のごとく押し寄せて来ることに備えて、流通網とアフターサービスの体系を前面再点検する予定だ。

現代自動車は煙台にRDセンター

北京で年産105万台生産する工場を稼働中の現代自動車グループは、アメリカを抜いて世界最大の自動車市場に浮上した中国の攻略に拍車をかけるために、西部の重慶と東部の河北省にそれぞれ第4、第5生産工場を準備中で、現地の消費者たちを狙った戦略モデルを増やしていく予定だ。合わせて来年から、中国政府の環境規制に対応するために、現地合作会社と中国専用の電気自動車を開発し、ソナタ・K5ハイブリッドに続いて国内で生産した環境に優しい自動車のモデルを追加で輸出する方案も検討中だ。これとは別に、3000億ウォンを投資して、山東半島の煙台にエコカーを主に研究するR&Dセンターを設立して、早ければ来年に本格稼働させることにした。

LG化学、プレミアム商品を増やして差別化

LGグループのうち、中国の売上の割合が最も高いLG化学は中間財などの低価製品群の割合を減らす代わりに、高吸収性樹脂(SAP)、高機能性合成ゴム(SSBR)のプレミアム製品群を増やし、差別化を試みる予定だ。プレミアム製品群は、まだ中国生産能力が追い付くことができずにいる上に、関税が撤廃されれば、この部門の需要がもっと増えると見ているためだ。これのために情報電子素材事業本部内の役員級の職員で最近新設した中国事業総括チームに、会社の力量と権限をより集中させる方針だ。

ポスコ、現地の完成車に鋼板輸出拡大

自動車部品の恩恵が予想されているポスコもGM、フォルクスワーゲン、トヨタ、現代自動車など、現地に進出したグローバル完成車業者に自動車の鋼板供給を増やすために、現地戦略モデルとプレミアム級の新製品の開発に主力する予定だ。GSカルテックスを初めとした精油業界は中国が自己の設備を増やし、油化製品の自給率を高くしている中で、関税の撤廃により得る利益をR&D投資と新事業発掘に連携する方案について腐心している。

化粧品・ファッションはマーケティング強化…酒類も進出

最大の恩恵が予想される食品・ファッション・化粧品など、流通業者も足早く対応に乗り出した。化粧品1位の業者アモーレパシフィックは最近上海に年間1億個の製品生産が可能な新工場を構築しながら、中国事業の拡大に本格的に乗り出した。LG生活健康も「価格競争力が高くなると、既存の中国事業成長の勢いがより弾みを受けるものと予想される」と、攻撃的なマーケティングを予告した。昨年、韓国企業が中国に輸出した化粧品は合計2億8700万ドルの規模で、全体の輸出のうちの、22.3%に該当する。

イーランドとザ・ベーシック・ハウス、アガバンなど、衣類業者も現地の輸出拡大を通じて、国内景気の低迷を克服する計画だ。ファッション業界の関係者は「中国から輸入してくる原材料費用が減り、韓国で作った衣類を売るときの関税が低くなったため、FTA効果が相当になるだろう」とし、「中国事業拡張を準備中」と雰囲気を伝えた。

酒類業界も韓・中FTA妥結を飛躍の機会にしている。ハイト眞露は今年を中国市場進出の元年として、活動範囲を広げている。ハイト眞露関係者は「中国市場は毎年二桁台以上成長しており、今回のFTA妥結で多様な投資の機会を模索することができる」と伝えた。

貿易協会のアン・ヒョンモ副会長は「中国を代替するほどの消費市場は当分の間出てくることがないだろう」とし、「韓・中FTA活用戦略により、数年後、企業の売上が大きく分かれるだろう」と予想した。
  • 毎日経済_キム・ジミ記者 / チェ・スファン記者 / イ・ジンミョン記者 / ハン・イェギョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-11-11 17:44:09




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア