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IMF金融危機以後17年ぶりに、日本と中国からの挟み撃ちを受ける韓国企業

[新ナットクラッカー] 日本は尖端技術と円安で再武装し、中国は新興企業の頭角で、輸出韓国を激しく挟み撃ち 

  • IMF金融危機以後17年ぶりに、日本と中国からの挟み撃ちを受ける韓国企業
  • < 1997年 ナットクラッカー vs 2014年 新ナットクラッカー >

「新ナットクラッカー」に韓国企業が呻吟している。最近になって、過酷な構造調整を経て再武装した日本企業は、円安を追い風に韓国企業を圧迫し、技術力を向上させた中国は、広大な国内市場を土台に韓国をぴったりと追撃して、韓国企業を上下から締めつけている。性格は異なるが、韓国企業はIMF金融危機以後17年ぶりに、再び日本と中国からの挟み撃ちを受ける様相になったわけだ。

1997年の通貨危機直前の韓国経済は、先進的な技術力で武装した日本と、低賃金を頼りにした中国の低価格攻勢で、韓国企業が競争力を失っていった状況を「ナットクラッカー」にたとえた。専門家らはこのような観点から、最近の韓国経済が「新ナットクラッカー」にはさまったと分析する。

業界によると24日、日本企業が源泉技術と素材競争力などで再武装し、世界市場に再登場した。日本は当初から基礎科学と高度技術で競争力を備えていたが、政治不安と構造調整の過程で実力を発揮できなかった。しかし、最近の日本企業は構造調整をほとんど終わり、本格的な市場攻略に乗り出した。アベノミクスを背に受けた日本企業は、円の切り下げによる輸出価格競争力まで備え、速い速度で勢力を拡大している。中国にすべて奪われるかと思えた日本の造船業は、高度な技術を要する高付加価値船舶の生産に注力して収益を出し始めたし、バッテリー技術への投資を拡大しながら、電気自動車の時代に備えている。サムスン電子やSKハイニックスなどが日本の東芝を破って半導体市場の中心に立ったが、主要な半導体生産設備は日本産が占めている。

中国の追撃速度は、韓国企業の予想を超えている。今年の初め、米ラスベガスで開かれたCES(世界の家電博覧会)で披露した中国のスマートフォンとUHDテレビ、ディスプレイや冷蔵庫などは、韓国と日本の製品と比べて遜色がなかった。「にせ物」を作って売っていた中国の模倣は、最終的に技術力格差を克服するレベルまで至ったのだ。デザインの面でいくつかの弱点が指摘されたが、これを克服するのは時間の問題だというのが専門家らの評価だ。電子製品と一部の機械で韓国企業と競合していた中国企業が、自動車・造船・鉄鋼・油化などの市場に進出し、競争しなければなら分野が大幅に増えたことも韓国企業には悪材料だ。
  • 毎日経済_イ・ヂンミョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-11-24 17:44:18




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