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サムスンディスプレイ、「曲がった画面の研究のため陶器職人をたよる」

サムスンディスプレイ、カーブドエッジディスプレイの開発チーム 

  • サムスンディスプレイ、「曲がった画面の研究のため陶器職人をたよる」
△写真=カーブドエッジディスプレイの開発とマーケティングを担当した人が一堂に会した。後列左から、製品開発チームのナムグン・ジュン責任研究員、チョン・チョルオ首席研究員、マーケティングチームのナム・ギヒョン次長、前列左からチョン・ウンヨウン先任研究員、キム・ソングク責任研究員 [サムスンディスプレイ提供]

スマートフォンのディスプレイの競争は大きさ、厚さまたは画質の戦いだった。新しいスマートフォンが出てくるたびに大きくなるか、薄くなるか、または、より鮮明な画面を誇る次元だったということだ。しかし、このような常識を完全に破壊した製品が、最近発売された。サムスン電子のGALAXY Note Edgeだ。GALAXY Note Edgeは、スマートフォンの4つの面にあるベゼル(ふち)のうち一つをなくした。代わりに、曲がったディスプレイを入れた。サムスンディスプレイが開発した「カーブドエッジディスプレイ」を利用して、スマートフォンの三面にだけベゼルを入れて、残りの一面は、画面として使うことができようにしたのだ。四角いスマートフォン画面の中での競争が四角の外側に出た瞬間だった。

サムスンディスプレイマーケティングチームのナム・ギヒョン次長は「最初は内部でも懐疑的な見方があった」とし「ディスプレイの横を少し曲げたからといって何だという式の疑問を抱いていた人も実際に駆動している製品を見てかなり満足していた」と苦悩を打ち明けた。スマートフォンの曲がった画面を研究するために陶磁器職人たちを訪れて通ったほどだ。

GALAXY Note Edge誕生の隠れた主役は、サムスンディスプレイだ。部品メーカーで完成品を作る会社と設計段階から協力することは極めて稀だ。通常、部品メーカーは顧客社の要求通りに納品だけすれば十分だ。しかし、今回は違った。サムスンディスプレイは、最初に曲面スマートフォンの可能性を提案した。2012年から先行研究レベルで開発中のフレキシブルディスプレイを持ってサムスン電子を訪ねて行ったのだ。曲がった画面にどのような機能を入れるといいかも研究していった。

量産製品の開発に着手したのが、今年の初めだったので、実際に製品が売れるまでにかかった時間はわずか9か月余り。両方の組織間のサイロ(断絶)がなかった証拠だ。代わりに、革新のための切迫さだけがあった。

サムスンディスプレイOLED事業部フレキシブル開発チームのチョン・チョルオ首席研究員は、「カーブドエッジディスプレイが単一の曲面ではなく、エッジがさらに折れる多重の曲面であるため量産に困難が多かった」とし「製造過程で直接サムスン電子のスマートフォンの生産ラインに3回も降りて行って作業した」と明らかにした。
  • 毎日経済_ハン・イェギョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-11-26 17:26:17




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