トップ > コラム > FOCUS > 「ニコアンド」「バター」などが江南駅・弘大前に続々と看板店
ソウル市新沙洞のカロスキル（街路樹通り）に位置する5階建てのビル。去年の夏、アモーレパシフィックの化粧品「プリメーラ」などが店をたたみ、新世界インターナショナルのライフスタイルブランド「チャヂュ（JAJU）」がオープンした。3階建て560平方メートル規模の大型店に、タオルやカーペット、クッション・鏡・皿・寝具類など、家で使う生活用品をまとめて陳列した。
新世界インターナショナルの関係者は、「今までイーマートに店を出したが、グローバルブランドへと発展させるために、トレンドの変化が最も速いカロスキルに最初の店を出した」と語る。
今年の下半期から江南駅や新沙洞カロスキル、弘大駅（ホンデヨク）近くなどの主要商圏に、ライフスタイルのブランド店がちらほらと巣を張っている。多くは看板店の「1号店」だ。ライフスタイルショップは、通常は建物の一階以上をまるごと使う「トンサンガ（まるごと店舗）」の賃貸・買取り売り場だ。このことから、既存の商圏の地殻変動が加速される様相だ。
クッシュマン・アンド・ウェイクフィールドのキム・ソンスン理事は、「先進国のように1~2人世帯が増え、ウォルセ（家賃）住宅文化までが加わって、ライフスタイル市場が急成長している」と診断した。
ウォルセ（月極家賃）で暮らす若い独身者たちは流行に敏感で、大きくきれいな店を好むところから、大型化が加速する傾向にある。ここ数年間、国内のファッション市場にグローバルなSPAブランドが押し寄せて商圏を震撼させたように、その次のランナーはライフスタイルショップになる可能性が高いという分析だ。
実際、主要商圏の風景も変化している。イーランドは地下鉄2号線の弘大入口駅1番出口付近の建物の地下階に、600平方メートル規模でライフスタイルショップ「バター（BUTTER）」をオープンした。日本の「ニコアンド（nico and）」も江南駅近くの3階建てビルに、661平方メートル規模の店舗をオープンした。「ワンダープレイス」もカロスキルに、地下1階~地上4階・806平方メートルのビルをまるごと借りて、改造を経てライフスタイルショップを開いた。カロスキルにはこの他にも、4~5つのライフスタイルショップがある。
ライフスタイルショップの登場で、商圏地図が変わる兆しだ。国内外のライフスタイルブランドは来年、主要商圏への出店計画を立てているからだ。外資系ではデンマークの「フライングタイガー・コペンハーゲン」が、早ければ来年初めの国内進出を推進している。核心的な商圏に330平方メートル以上のかなり大きい店を好む性質上、国内でも明洞やカロスキルなどに専門店を出す可能性が高い。日本のポイント・グループの「ローリーズファーム」も国内上陸を準備している。
国内メーカーも来年に追加で店舗を出す予定だ。独自に運営するロードショップでは、新商品などをさまざまなコンセプトで自由に紹介できるからだ。
イーランド「バター」はロードショップ出店を原則に、事業拡大を推進する。ユン・ファンヂン信栄証券APEXファミリーオフィス次長は、「大通り沿いはライフスタイルショップが占め、高い家賃に耐える余裕のない飲食・化粧品・ファッション店は裏通りに移動して、商圏が本格的に再編されるだろう」と予想した。
新しい大型のテナントが登場し、主要商圏の賃貸料の上昇は避けられない見通しだ。エフアールインベストメント（FR INVESTMENT）によると、大通り沿いの場合、1階で専有面積99平方メートルの使用料は先月の時点で家賃3670万ウォン台で、1~2年前（820万~1560万ウォン）より約2倍に上昇した。このため建物を賃借するよりも、最初から買い入れるケースも増えている。「チャヂュ」と「バター」などは、企業が建物を直接買い入れて店をオープンした。
エフアールインベストメントのアン・ミンソク研究員は、「大型店を使う賃借人が入ってくる商圏は、家賃が跳ね上がる状況になるしかない」とし、「江南駅、カロスキルなどの商圏の建物は資産価値の上昇を狙うことができ、不動産投資の概念で接近する企業が増えた」と語った。
「ニコアンド」「バター」などが江南駅・弘大前に続々と看板店
ライフスタイルショップが商圏地図を変える／SPAブランドに続く大規模賃貸で家賃は跳ね上がり
< 今年の下半期に進出した主要なライフスタイルショップ *資料=業界総合 >
新世界インターナショナルの関係者は、「今までイーマートに店を出したが、グローバルブランドへと発展させるために、トレンドの変化が最も速いカロスキルに最初の店を出した」と語る。
今年の下半期から江南駅や新沙洞カロスキル、弘大駅（ホンデヨク）近くなどの主要商圏に、ライフスタイルのブランド店がちらほらと巣を張っている。多くは看板店の「1号店」だ。ライフスタイルショップは、通常は建物の一階以上をまるごと使う「トンサンガ（まるごと店舗）」の賃貸・買取り売り場だ。このことから、既存の商圏の地殻変動が加速される様相だ。
クッシュマン・アンド・ウェイクフィールドのキム・ソンスン理事は、「先進国のように1~2人世帯が増え、ウォルセ（家賃）住宅文化までが加わって、ライフスタイル市場が急成長している」と診断した。
ウォルセ（月極家賃）で暮らす若い独身者たちは流行に敏感で、大きくきれいな店を好むところから、大型化が加速する傾向にある。ここ数年間、国内のファッション市場にグローバルなSPAブランドが押し寄せて商圏を震撼させたように、その次のランナーはライフスタイルショップになる可能性が高いという分析だ。
実際、主要商圏の風景も変化している。イーランドは地下鉄2号線の弘大入口駅1番出口付近の建物の地下階に、600平方メートル規模でライフスタイルショップ「バター（BUTTER）」をオープンした。日本の「ニコアンド（nico and）」も江南駅近くの3階建てビルに、661平方メートル規模の店舗をオープンした。「ワンダープレイス」もカロスキルに、地下1階~地上4階・806平方メートルのビルをまるごと借りて、改造を経てライフスタイルショップを開いた。カロスキルにはこの他にも、4~5つのライフスタイルショップがある。
ライフスタイルショップの登場で、商圏地図が変わる兆しだ。国内外のライフスタイルブランドは来年、主要商圏への出店計画を立てているからだ。外資系ではデンマークの「フライングタイガー・コペンハーゲン」が、早ければ来年初めの国内進出を推進している。核心的な商圏に330平方メートル以上のかなり大きい店を好む性質上、国内でも明洞やカロスキルなどに専門店を出す可能性が高い。日本のポイント・グループの「ローリーズファーム」も国内上陸を準備している。
国内メーカーも来年に追加で店舗を出す予定だ。独自に運営するロードショップでは、新商品などをさまざまなコンセプトで自由に紹介できるからだ。
イーランド「バター」はロードショップ出店を原則に、事業拡大を推進する。ユン・ファンヂン信栄証券APEXファミリーオフィス次長は、「大通り沿いはライフスタイルショップが占め、高い家賃に耐える余裕のない飲食・化粧品・ファッション店は裏通りに移動して、商圏が本格的に再編されるだろう」と予想した。
新しい大型のテナントが登場し、主要商圏の賃貸料の上昇は避けられない見通しだ。エフアールインベストメント（FR INVESTMENT）によると、大通り沿いの場合、1階で専有面積99平方メートルの使用料は先月の時点で家賃3670万ウォン台で、1~2年前（820万~1560万ウォン）より約2倍に上昇した。このため建物を賃借するよりも、最初から買い入れるケースも増えている。「チャヂュ」と「バター」などは、企業が建物を直接買い入れて店をオープンした。
エフアールインベストメントのアン・ミンソク研究員は、「大型店を使う賃借人が入ってくる商圏は、家賃が跳ね上がる状況になるしかない」とし、「江南駅、カロスキルなどの商圏の建物は資産価値の上昇を狙うことができ、不動産投資の概念で接近する企業が増えた」と語った。
- 毎日経済_イム・ヨンシン記者 | (C) mk.co.kr
- 入力 2014-12-02 17:16:29
