トップ > コラム > FOCUS > アモーレ「エアクッション」のビッグヒットでロレアルやディオールが続々と模倣品
アモーレパシフィックが開発したヒット化粧品を、世界有数の化粧品ブランドのランコムとクリスチャン・ディオールも模倣し、早ければ来春から世界市場に出荷する予定だ。アモーレが2008年にリリースして、現在「6秒ごとに1つ売れる」という言葉があるほどの人気を集めている「エアクッション」ファンデーションがその対象だ。塗るのではなく、肌に塗装するように簡単に付ける方式のファンデーションで、女性の数十年の化粧法を一日で変えたという評価を受けている。
化粧品業界によると3日、世界1位の化粧品会社ロレアルグループは、自社ブランドのランコムを介して、来年の春にアモーレパシフィックのエアクッションのように付ける方式の「クッション」化粧品を電撃発表することにした。ランコムは国内化粧品メーカーの開発生産方式（ODM）企業のコスメクスに、該当製品の生産を依頼したと伝えられた。ランコムの関係者は、「来年上半期に発売するクッション化粧品は、主力のホワイトニング（美白）ライン」とし、「全世界のランコム店にすべて陳列するという目標で、意欲的に進めている」と語った。仏のLVMHグループのクリスチャンディオール化粧品も、クッション製品の発売を推進していると伝えられた。
アモーレパシフィックのクッション化粧品は、IOPE(アイオペ)「エアクッション」、HERA（ヘラ)「UVミストクッション」、アモーレパシフィック「トリートメントカラーコントロール クッションクッション」などの種類に分かれ、昨年は国内外で総1260万個以上が売れた。アモーレはこの製品のみで昨年は3250億ウォンの売上げを上げ、今年は6000億ウォン台に達すると見ている。しかし、世界的に認知度の高いランコムが来年春からクッション化粧品を流通させると、肝心の元祖開発者であるアモーレパシフィックは「狗逐鷄屋只睇」のたとえのように、労多くして報われないことになるかもしれないという憂慮も出てくる。このことから、アモーレパシフィックはすばやくグローバル特許を出願したが、競合他社の製品が出てくる来年の春までに特許を認められるかどうかは不透明だ。
[img3]< IOPE「エアクッション」 >[img3]アモーレパシフィックのシン・ミンホ部長は、「いずれにせよ、グローバル特許取得までかなりの期間がかかる可能性が高い」とし、「ランコムがクッション製品を準備しているという噂は聞いたが、製品の実体を見なければ法的問題となる模倣品かどうかは判断できない」と語った。
今回、ランコム製品開発を担当するコスメクスは、現在はロレアルグループのヘレナルビンスタインなどの製品を、年間250億ウォン程度生産している。コスメクスの関係者は、「ランコムクッション製品は特許紛争に巻き込まれないように、名前と製剤を別にする」とし、「世界1位の化粧品メーカーであるロレアルが、法的問題などを十分に検討しないはずがないだろう」と語った。
アモーレパシフィックは、現在の国内の訴訟戦もまだ終わらない状況で、外国の有名メーカーと厳しい市場争奪戦を繰り広げなければならない立場に立たされた。アモーレパシフィックは2012年から、LG生活健康とクッション化粧品をめぐって特許紛争を繰り広げている。
当時、アモーレパシフィックはLG生活健康を相手に特許侵害訴訟を提起したが、LG生活健康は「特許自体が無効」とし、対抗訴訟を起こしてまだ長い法廷攻防が続いている。
昨年3月、特許審判院は「アモーレパシフィックエアクッションサンブロックの特許発明は、進歩性が否定されるので特許自体を無効にする」という審決を下した。
大法院（最高裁判所）まで経て該当の特許が無効と判決されたが、両側の訴訟戦が終わったわけではない。
アモーレパシフィックは2012年末、LG生活健康がクッション製品の材料に使われるエーテルフォームの耐久性を引き上げる技術に対する特許を侵害したとして、LG生活健康を相手に再び特許侵害警告状を送った。LG生活健康は昨年5月、この特許もまた無効だとし、特許審判院に判断を要請した。昨年10月、特許審判院はアモーレパシフィック側の該当の特許は有効だと判決した。
アモーレ「エアクッション」のビッグヒットでロレアルやディオールが続々と模倣品
ランコムも追随する韓国クッション化粧品の力 ／年600億の売上げ…国内外の特許戦激しく
< アモーレパシフィッククッション化粧品の売上高 *資料=アモーレパシフィック >
化粧品業界によると3日、世界1位の化粧品会社ロレアルグループは、自社ブランドのランコムを介して、来年の春にアモーレパシフィックのエアクッションのように付ける方式の「クッション」化粧品を電撃発表することにした。ランコムは国内化粧品メーカーの開発生産方式（ODM）企業のコスメクスに、該当製品の生産を依頼したと伝えられた。ランコムの関係者は、「来年上半期に発売するクッション化粧品は、主力のホワイトニング（美白）ライン」とし、「全世界のランコム店にすべて陳列するという目標で、意欲的に進めている」と語った。仏のLVMHグループのクリスチャンディオール化粧品も、クッション製品の発売を推進していると伝えられた。
アモーレパシフィックのクッション化粧品は、IOPE(アイオペ)「エアクッション」、HERA（ヘラ)「UVミストクッション」、アモーレパシフィック「トリートメントカラーコントロール クッションクッション」などの種類に分かれ、昨年は国内外で総1260万個以上が売れた。アモーレはこの製品のみで昨年は3250億ウォンの売上げを上げ、今年は6000億ウォン台に達すると見ている。しかし、世界的に認知度の高いランコムが来年春からクッション化粧品を流通させると、肝心の元祖開発者であるアモーレパシフィックは「狗逐鷄屋只睇」のたとえのように、労多くして報われないことになるかもしれないという憂慮も出てくる。このことから、アモーレパシフィックはすばやくグローバル特許を出願したが、競合他社の製品が出てくる来年の春までに特許を認められるかどうかは不透明だ。
< IOPE「エアクッション」 >
今回、ランコム製品開発を担当するコスメクスは、現在はロレアルグループのヘレナルビンスタインなどの製品を、年間250億ウォン程度生産している。コスメクスの関係者は、「ランコムクッション製品は特許紛争に巻き込まれないように、名前と製剤を別にする」とし、「世界1位の化粧品メーカーであるロレアルが、法的問題などを十分に検討しないはずがないだろう」と語った。
アモーレパシフィックは、現在の国内の訴訟戦もまだ終わらない状況で、外国の有名メーカーと厳しい市場争奪戦を繰り広げなければならない立場に立たされた。アモーレパシフィックは2012年から、LG生活健康とクッション化粧品をめぐって特許紛争を繰り広げている。
当時、アモーレパシフィックはLG生活健康を相手に特許侵害訴訟を提起したが、LG生活健康は「特許自体が無効」とし、対抗訴訟を起こしてまだ長い法廷攻防が続いている。
昨年3月、特許審判院は「アモーレパシフィックエアクッションサンブロックの特許発明は、進歩性が否定されるので特許自体を無効にする」という審決を下した。
大法院（最高裁判所）まで経て該当の特許が無効と判決されたが、両側の訴訟戦が終わったわけではない。
アモーレパシフィックは2012年末、LG生活健康がクッション製品の材料に使われるエーテルフォームの耐久性を引き上げる技術に対する特許を侵害したとして、LG生活健康を相手に再び特許侵害警告状を送った。LG生活健康は昨年5月、この特許もまた無効だとし、特許審判院に判断を要請した。昨年10月、特許審判院はアモーレパシフィック側の該当の特許は有効だと判決した。
- 毎日経済_キム・ヂミ記者／ソ・ヂヌ記者 | (C) mk.co.kr
- 入力 2014-12-03 17:45:42
