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△写真=朴槿惠（パク・クネ）大統領は10日午後、釜山ウェスティン朝鮮ホテルで開かれた韓・ベトナム首脳会談に先立ち、グエン・タン・ズン首相と握手している。[キム・ヂェフン記者]
韓国とベトナム間の自由貿易協定（FTA）が妥結した。2012年8月に交渉を開始してから2年4ヶ月ぶりだ。パク・クネ大統領とグエン・タン・ズン首相は10日、釜山ウェスティン朝鮮ホテルで首脳会談を行い、両国が商品サービス投資、知的財産権の競争など、経済全般を包括する17のチャプターでFTAを締結することにしたと公式に宣言した。
パク大統領は首脳会談後の共同記者会見で、「韓・ベトナムFTAが発効すれば、両国間の貿易がベトナムの韓国企業の投資促進につながり、韓国企業の投資は再びベトナムの輸出増大につながることになり、両国がともに発展する共生型経済構造へと発展できるだろう」と述べた。これに先立って、パク大統領はこの日午後、2014 韓・ASEAN特別首脳会議に出席するために釜山を訪問し、最初の公式日程としてグエン・タン・ズン首相と首脳会談を行い、FTAをはじめとする両国間の協力方案と韓半島（朝鮮半島）情勢を議論した。
両首脳は会談を通じて、△韓・ベトナムFTA交渉の事実上の妥結、△ベトナム内の各種大型エネルギーインフラストラクチャ事業への参加など、経済協力方案を議論した。両国は2012年8月のFTA交渉の開始以来、最近の首脳会談直前の8日に詰めの交渉を開催するなど、計9回にわたり交渉を行った。両国間のセンシティブ品目であった一部の水産物の問題は、この日の首脳会談で意見の接近を達成したと伝えられた。
安鍾範（アン・ヂョンボム）青瓦台経済首席は、「ベトナムのあるインドシナ半島は、潜在的に30億の人口を持つ巨大市場で、ベトナムはその戦略的要衝地であり関門として、韓国との経済協力の相乗効果が最も大きい国の一つ」だと説明した。アン首席はまた、「中国の人件費上昇によって、各主要投資国がベトナムに原材料や部品を持ち込んで完成品を生産し、米国やEUなどの先進国に輸出する生産基地として活用する‘ポスト・チャイナ’としても潜在力が高い」と付け加えた。
ベトナムは人口が約9400万人で、昨年の時点で韓国の9番目の貿易パートナーであることから、FTAが発効すれば、その波及効果は非常に大きいものと見込まれている。今回の両国のFTA妥結にともなって、ベトナムはすでに韓国がASEANと結んでいるFTAから追加の交易額基準6％ポイント（7億4000万ドル）を、品目数としては200品目の商品を追加開放することにした。
これにより、既存の韓・ASEAN間のFTAとの比較で、韓国は開放率がこれまでの91.7％から94.7％に、ベトナムは86.2％から92.2％に、それぞれ3％ポイントと6％ポイントずつ高まった。特にベトナムは、韓・ASEAN間のFTAでは開放していない5トンと20トントラックの関税を即時撤廃し、3000㏄以上の乗用車、自動車部品、化粧品、生活家電部門も追加で開放することにした。また、初めて電子商取引を独立のチャプターとしてFTAに含めた。
韓国は追加で交易額ベースで3％ポイント（1億7000万ドル）と、エビを最大1万5000トン（1億4000万ドル）まで無関税待遇を付与することにし、品目数ベースでは495品目の商品を追加開放することにした。韓・ベトナムFTA締結によって韓国企業はベトナムを、東南アジアを狙う生産基地として積極的に活用できるようになる見込みだ。自動車部品、航空機部品、合成樹脂、ニット、亜鉛鋼板等の主要な素材・部品品目の関税が撤廃されるからだ。韓国の企業は、国内から素材・部品などの中間財を持ち込んで、ベトナムで完成品を作る加工貿易がより一層活気を帯びるものと見られる。
また、サービス分野では建設、都市計画・景観、機械・機器のレンタル分野を追加開放し、いま都市化が進行しているベトナムの、建設市場に進出するための有利な条件を確保した。
コメなどの主要農林水産物におけるセンシティブ品目は、譲許（関税撤廃・削減）対象から除外されたが、トロピカルフルーツや水産物、冷凍ニンニクなど、いくつかの調味料の関税は段階的に撤廃される。これにより、ベトナムがこれらの品目の価格競争力を前面に出して韓国市場への攻勢を強めてくる場合、栽培農家と漁民への打撃は避けられないと予想される。
朴大統領、ベトナムのグエン・タン・ズン首相と首脳会談…FTA妥結
◆ 韓・ASEAN特別首脳会議 ◆
韓国とベトナム間の自由貿易協定（FTA）が妥結した。2012年8月に交渉を開始してから2年4ヶ月ぶりだ。パク・クネ大統領とグエン・タン・ズン首相は10日、釜山ウェスティン朝鮮ホテルで首脳会談を行い、両国が商品サービス投資、知的財産権の競争など、経済全般を包括する17のチャプターでFTAを締結することにしたと公式に宣言した。
パク大統領は首脳会談後の共同記者会見で、「韓・ベトナムFTAが発効すれば、両国間の貿易がベトナムの韓国企業の投資促進につながり、韓国企業の投資は再びベトナムの輸出増大につながることになり、両国がともに発展する共生型経済構造へと発展できるだろう」と述べた。これに先立って、パク大統領はこの日午後、2014 韓・ASEAN特別首脳会議に出席するために釜山を訪問し、最初の公式日程としてグエン・タン・ズン首相と首脳会談を行い、FTAをはじめとする両国間の協力方案と韓半島（朝鮮半島）情勢を議論した。
両首脳は会談を通じて、△韓・ベトナムFTA交渉の事実上の妥結、△ベトナム内の各種大型エネルギーインフラストラクチャ事業への参加など、経済協力方案を議論した。両国は2012年8月のFTA交渉の開始以来、最近の首脳会談直前の8日に詰めの交渉を開催するなど、計9回にわたり交渉を行った。両国間のセンシティブ品目であった一部の水産物の問題は、この日の首脳会談で意見の接近を達成したと伝えられた。
安鍾範（アン・ヂョンボム）青瓦台経済首席は、「ベトナムのあるインドシナ半島は、潜在的に30億の人口を持つ巨大市場で、ベトナムはその戦略的要衝地であり関門として、韓国との経済協力の相乗効果が最も大きい国の一つ」だと説明した。アン首席はまた、「中国の人件費上昇によって、各主要投資国がベトナムに原材料や部品を持ち込んで完成品を生産し、米国やEUなどの先進国に輸出する生産基地として活用する‘ポスト・チャイナ’としても潜在力が高い」と付け加えた。
< 韓・ベトナムFTAによる主要開放品目 *資料=産業通商支援部 >
これにより、既存の韓・ASEAN間のFTAとの比較で、韓国は開放率がこれまでの91.7％から94.7％に、ベトナムは86.2％から92.2％に、それぞれ3％ポイントと6％ポイントずつ高まった。特にベトナムは、韓・ASEAN間のFTAでは開放していない5トンと20トントラックの関税を即時撤廃し、3000㏄以上の乗用車、自動車部品、化粧品、生活家電部門も追加で開放することにした。また、初めて電子商取引を独立のチャプターとしてFTAに含めた。
韓国は追加で交易額ベースで3％ポイント（1億7000万ドル）と、エビを最大1万5000トン（1億4000万ドル）まで無関税待遇を付与することにし、品目数ベースでは495品目の商品を追加開放することにした。韓・ベトナムFTA締結によって韓国企業はベトナムを、東南アジアを狙う生産基地として積極的に活用できるようになる見込みだ。自動車部品、航空機部品、合成樹脂、ニット、亜鉛鋼板等の主要な素材・部品品目の関税が撤廃されるからだ。韓国の企業は、国内から素材・部品などの中間財を持ち込んで、ベトナムで完成品を作る加工貿易がより一層活気を帯びるものと見られる。
また、サービス分野では建設、都市計画・景観、機械・機器のレンタル分野を追加開放し、いま都市化が進行しているベトナムの、建設市場に進出するための有利な条件を確保した。
コメなどの主要農林水産物におけるセンシティブ品目は、譲許（関税撤廃・削減）対象から除外されたが、トロピカルフルーツや水産物、冷凍ニンニクなど、いくつかの調味料の関税は段階的に撤廃される。これにより、ベトナムがこれらの品目の価格競争力を前面に出して韓国市場への攻勢を強めてくる場合、栽培農家と漁民への打撃は避けられないと予想される。
- 毎日経済_キム・ソンゴル記者／キム・ギチョル記者／チョン・ヂョンホン記者 | (C) mk.co.kr
- 入力 2014-12-10 20:47:26
