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いまや北朝鮮だけが残った…米・キューバ国交正常化


  • いまや北朝鮮だけが残った…米・キューバ国交正常化
米国は半世紀以上にわたって敵視してきたキューバと、国交を正常化することにした。両国が1961年1月に国交を断絶した後、53年ぶりのことだ。バラク・オバマ大統領は17日(現地時間)の特別声明で、「今日、米国とキューバ国民、さらには全世界の人々のより良い未来のために、過去の緩い足かせを絶つことに決定した」と、キューバとの全面的な国交正常化を宣言した。オバマ大統領はまた、「(キューバの首都)ハバナに米国大使館を設置することになるし、高位官僚がキューバを訪問することになるだろう」と語った。すぐさまワシントンDCの外交筋は、北朝鮮に対する米国の外交政策に変化があるのか触角をとがらせた。外交と対北朝鮮専門家らは、概して「戦略的忍耐」で代表される米国の対北朝鮮政策に変化が起こると予想した。

外交筋の消息通によると、駐韓米国大使を務めたソン・キム国務省対北韓政策特別代表は、結果的に霧散したが去る10日の北京訪問直後に訪北を推進した。

梁茂進(ヤン・ムジン)北朝鮮大学院大学教授は18日、毎日経済との通話で「米国とキューバの国交正常化は、北・米関係で北朝鮮に圧迫としても肯定的にしても作用しうる両面性がある」とし、「キューバが今後、米・北関係を積極的に仲裁する可能性も考えられる」と語った。キューバは先月、国連の北朝鮮人権決議案の処理過程で、「キム・ジョンウン労働党第1秘書を国際刑事裁判所に付託しなければならない」という文言をはずした修正案を提出するほど北朝鮮と近い。

北朝鮮は来年に労働党創建70周年を迎え、キム・ジョン唯一領導体制を固め対南・対米関係の正常化に注力する可能性が高い。実際に、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の機関紙「朝鮮新報」はこの日、「来年以降、対決から対話への局面転換が行われた場合、北朝鮮は機会を逃さないだろう」とし、「対立の障壁を崩すための集中攻勢と対外的環境を画期的に改善するための度量の大きい外交戦を繰り広げられるだろう」と展望した。

外交部の当局者は、「北・米が正式テーブルで交渉するためには条件が必要だが、‘対話’は北朝鮮が応じるだけで、条件なしに行なえる」と語った。
  • ワシントン=イ・ジンウ特派員/ソウル=キム・ギジョン記者/キム・ソンフン記者_ワシントン=イ・ジンウ特派員/ソウル=キム・ギジョン記者/キム・ソンフン記者
  • 入力 2014-12-19 03:00:11




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