トップ > コラム > FOCUS > 2014年、オンラインショッピングモールを熱くしたキーワードは?

2014年、オンラインショッピングモールを熱くしたキーワードは?

ゴドモール「市場を揺るがしたキーワード10」選定 

2014年のオンラインショッピングモール市場は熾烈だった。消費者が企業が提供する一方的な情報に依存せずに、スマートな消費を開始したからだ。

これにより、オンラインショッピングモールは、商品、価格、広告など、既存と違うマーケティング方式を見つけるために「銃声のない戦争」をしなければならなかった。これにより、オンラインショッピングモールのソリューション会社であるゴドモールは、2014年を終えて、今年一年、オンラインショッピングモールの市場を揺るがしたキーワードTOP10を選定して発表した。

01 海外直購(個人輸入)

今年オンラインショッピングモールの市場で最も目立ったキーワードは海外直購だ。大韓商工会議所によると、今年の海外直購の市場は1兆3500億ウォン(10月基準)で年末の特需まで考慮すれば、2兆ウォンに迫るものと予想している。海外購入代行ショッピングモールのソリューションを提供しているゴドモールは今年、海外購入代行ショッピングモール創業に挑戦する創業者が毎月30%以上増加し、売上高は上半期に比べて約70%以上増加したと明らかにした。

02 オンライン決済システム:決済代行会社

大統領の「チョンソンイコート」発言で、韓国内のオンライン決済市場が急速に変化している。朴大統領は、去る3月以降、中国の消費者が「チョンソンイコート」を買うことができない韓国内の電子商取引システムの問題を何度も指摘した。そうしたところ、金融監督院は去る5月、電子商取引法施行細則の改正を通じてオンラインショッピングで30万ウォン以上決済する場合の公認認証書の使用義務を廃止した。これにより、現在、オンラインショッピングモールで決済時の金額に関係なく、公認認証書か携帯電話認証を選択できるようになった。

また、韓国の決済代行会社(PG社)は公認認証書とActive Xなしに、簡単な認証だけでモバイルとPCで決済できる簡便決済サービスの開発と先取りのための熾烈な競争を繰り広げている。海外企業「ペイパル」(Paypal)「アリペイ」(Alipay)などが韓国進出を急いでいるだけに、韓国のPG市場の地殻変動が予想されている。

03 モバイルショッピング

来年第3四半期には、モバイルショッピングは、PCを利用したショッピングの規模を追い越すものと見られる。去る16日、韓国のオンラインショッピング協会は、2014年のモバイルショッピング市場規模が約13兆1400億ウォン(以下、推定値)に達すると発表した。これは昨年の5兆9100億ウォンと比較すると2倍以上に成長するものだ。

一方、PCでのショッピングの影響力は急速に減っている。 2012年33兆9600億ウォンに達したPCでのショッピング規模は、2013年に33兆7700億ウォンへと、小幅減少したことに続き、2014年には31兆9600億ウォンと5.4%減少した。モバイルショッピングの拡散は、国内だけでなく海外も同じだ。米国、英国、ヨーロッパなどの流通先進企業は、モバイルサービスの強化をはじめ、オンラインとオフライン店を連携する「オムニチャネル」戦略を推進している。

04 ビッグデータ

大型ショッピングモール運営者がビッグデータに注目し始めた。消費者の購買方式の情報を保存・分析したビッグデータを使用して、彼らが望むものは何であり、どのように行動するか予想してそれに合う商品とサービスを提供することができる。すなわち、ショッピングモール運営者は、直感や感情に依存するよりはビックデーターを利用して、客観的かつ正確な予測が可能になる。今後数値化されたデータに基づいた意思決定は、オンラインショッピングの市場で急速に成長すると思われる。

05 オンライン広告:リターゲティング

「リターゲティング」(Retargeting)のオンラインマーケティング広告市場が目に見えて成長している。リターゲティングとは、オンライン活動の痕跡である「クッキー」を分析し、オーダーメード型広告を見せてくれる技法だ。従来は外資系企業が国内リターゲティング広告市場を先取りしてきた。これに対抗するために、国内企業は外国企業に比べて安価な広告費を掲げ、積極的にリターゲティングマーケティングに飛び込んでいる傾向だ。

06 マルチショップ

オンラインショッピングモールの販売形態が変わっている。過去にショッピングモールは、主力商品を中心に商品を販売したが、最近はマルチショップ概念に進化し始めた。ショッピングモールの主力商品が衣類であったとしても、アクセサリー、靴をはじめ、化粧品、ウィッグ、キッチン用品など多方面の生活パターンを反映した商品を構成・販売している。

07 SNS : バイラルマーケティング

リアルタイムで情報を共有しようとする人々が増え、SNSの波及力は徐々に大きくなっている。一例として、最近あるポテトチップスに関連する写真や評価がSNSで急速に広がって話題を集めた。モバイルが活性化し、情報をシェアして即席的な反応を得たいと思う消費者が増加しているだけに、今後、SNSマーケティングは拡大するだろう。

08 男性消費者の増加

これまで、ショッピングモールを利用する顧客の大半は女性だった。しかし、最近、20~40代男性のショッピングモールの訪問が目に見えて増えている。彼らは外見を磨きファッションに関心を持ち、流行に敏感に反応する。彼らを捕らえるためにショッピングモール業者は男性用ブランドを披露し、市場を育てている。

09 マニア消費者層

この間、あるバラエティ番組にフィギュアマニアの俳優が紹介された。彼は毎朝フィギュアの世話をすることで一日を始め、フィギュアを購入するのに費用を惜しまなかった。このように、自分がはまっていることならお金、時間などの投資を惜しまないマニアたちがオンラインショッピングモールの太っ腹な消費者として登場した。彼らを捕らえるために、ショッピングモール側は特別な価値、彼らが集中できる経験などを提供しなければならない。

10 レトロブーム

今年のオンラインファッション市場を揺るがした言葉は、ノームコア(Normcore)だ。ノームコアとは、ノーマル(normal)とハードコア(hardcore)の合成語で、流行に従わず、自分だけのスタイルを固守することを意味する。ノームコア市場をリードした主軸は30~40代だ。彼らはアナログ的な感性に哀愁を感じる。一方、20代は「レトロ」が面白い要素として作用し、これを反映した文化コンテンツやファッションアイテムが流行した。
  • 毎経ドットコム_キム・ジヘ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-12-24 15:36:00




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア