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グローバル・フィンテック戦争、フィンテックが変える「金融パラダイム」

10年以内に「伝統金融」追い越す…中国のモバイル決済、来年500兆を超えるよう 

金融市場で「フィンテック(fin tech/financial technique)」を活用する度合いが急峻に拡大して、金融市場全体にフィンテックが占める割合もともに高まっている。一部では今後10年以内に、フィンテック市場の規模は現在のオフラインバンキングを追い越すだろうという予測も出ている。

30日、フランスのコンサルティング会社キャップジェミニ(Capgemini)社によると、世界市場全体の決済件数で非銀行系の企業が占める割合は、2011年の7%から2015年には13%に跳ね上がるようだ。非金融機関の取引件数は今年300億件を超えたことに続き、来年には600億件に達すると予想されている。アップルペイ(Apple Pay)やアリペイ(Alipay)をはじめとする、金融機関に属さない企業を通じた決済で消費を行う事例が増えてきているという話だ。

特に今年を基点に、支払いだけではなく送金やローンと投資を含む、これまでの金融業務の多くがフィンテックに移行する現象が加速している。このことから、韓国の金融機関も緊張する雰囲気だ。Aカード会社の関係者は、「フィンテック企業が金融機関が独り占めした業務の大多数に進出すれば、これまで享受した既得権の相当数を渡さなければならないだろう」と説明した。チョン・ユシン西江大教授は、「スマートフォンが出てきた後はフィーチャーフォン(一般携帯電話)の使用は急激に減った」とし、「このような現象と同じように、金融でもフィンテックが登場したことにより、伝統的な金融の活用が減る傾向が現れることがある」と分析した。

わが国よりもフィンテックへの対応が早かった中国で、このような傾向を見ることができる。わずか3~4年前は20兆ウォン内外だった中国のモバイル決済市場は、毎年150%ずつ成長して300兆ウォン台を突破した。来年には500兆ウォン台を無難に超えるだろうというのが業界の見通しだ。
  • 毎日経済_特別取材チーム:ロンドン・パリ・ワルシャワ=ホン・ジャンウォン記者/北京=キム・デギ記者/香港=ユン・ジェオン記者/サンノゼ=キム・ヒョソン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-12-31 04:01:04




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