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なぜ、自動車事故による女性の負傷は男性より大きくなるのか

技術開発が男性中心でなされる事例が多い 

男女が一緒に乗車している車に事故が起きると、どちらの負傷がより大きくなるだろうか。ある研究結果によると、女性の負傷率が男性の負傷率よりも半分近く高い。車に装着されたシートベルトが男性の平均身長と体重を中心に作られているからだ。

この他にも、科学研究において性別を考慮しなかったために生じる問題は複数ある。心臓病を伝統的な男性疾患とみなして技術開発をしてきた結果、同じ技術で女性の狭心症を発見できない事例が生じたりもした。

韓国科学技術企画評価院(KISTEP)は21日、このようなジェンダー認知の間違いを正す「ジェンダー革新」を含めて、科学技術政策10大イシューを選定した。

パク・ヨンアKISTEP院長はこの日、ソウル良才洞のエルタワーで開かれたイシューフォーラムで、「全世界の科学界は、新薬開発の臨床過程など、様々な分野で性の違いを考慮し、偏見を取り除いて革新を成し遂げている」とし「女性市場は、これからビジネスチャンスが多い3大市場であるだけに、これを考慮した新市場の創出を加速しなければならない」と明らかにした。フォーラムでは、科学技術を基盤にした雇用創出も主要な問題として取り上げられた。パク院長は「人工知能の専門家、感性知能技術専門家、人工臓器開発者など、科学技術の分野で新しい職業群の発掘が必要だ」とし「職業郡別の予測を介して人材育成を着々と進めていくべきだ」と説明した。

科学技術分野が南北統一に備えなければならないという声も続いた。現在、科学分野の南北交流は皆無の状態だ。ソウル大のクォン・ドンイル教授は「南北が統一された時、ドイツ統一後のように消えてしまう科学技術や消えてしまう人材がないようにするため、徹底した対応が必要だ」と述べた。

科学技術力を高めるためには「科学外交」を通じたグローバルリーダーシップの確保が必要であるという提案とともに、自省の声が続いた。

パク院長は「韓国より経済水準が低いマレーシアと比べても、私たちは科学外交に積極的ではない」とし「日本はノーベル賞受賞者の排出目標を達成するためにノーベル賞委員会があるスウェーデンのカール・リンスカーに事務所を設置したが、私たちは何もせずにいる」と述べた。大韓女性科学技術員会のハン・ソンオク会長も「現在、オックスフォード大学と一緒に国際共同研究を進行中だが、政府は国際協力の重要性を語りながらも、知的財産権の規定とフォームが適切に備わっていない」とし「規定からしっかり作らなくてはいけない」と糾弾した。

この他にも△新宇宙開発競争時代の発展戦略樹立 △21世紀の未来の人材育成システムの構築 △創造経済時代の科学技術の革新加速 △韓国製造業新中興時代の開拓 △科学技術・社会間の疎通を実現 △新リスク社会における科学技術の役割成立などが科学技術政策の主要なイシューに挙げられた。
  • 毎日経済 イ・セボム記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-01-22 04:01:02




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