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[社説] ダボス会議で与えられた韓国企業へのアドバイス


世界3大コンサルティング会社であるベイン・アンド・カンパニーのオリット・ガディッシュ会長が「韓国企業はこのままでは未来がない」と、骨を削る迅速な変化を忠告した。去る21日から4日間、スイスのダボスで開かれている「世界経済フォーラム(WEF)」の年次総会でだ。

ガディッシュ会長は「15年前から韓国企業に、もはや過去のような方法ではいけない。企業活動全領域でグローバル化が必要だという話を続けたが、韓国企業はほとんど変わらなかった」とし「韓国企業は、まだ『国内で生産して海外に輸出する』というレベルにとどまっているが、このままでは遅れざるを得ない」と指摘した。朱民・国際通貨基金(IMF)総裁は、「中国の経済成長率が鈍化しているが、韓国企業は今後5~7年の間に、中国の投資が7~10%減少する衝撃波に備えなければならない」と警告したりもした。

今年サムスン電子、ポスコなど4つの韓国企業が「2015 世界で最も持続可能性のある企業100社」に選定されたが、世界市場で韓国企業の地位はますます貧弱になっている。2000年代初頭にグローバル投資銀行(IB)のアジアポートフォリオで30%以上を占めていた韓国の証券市場も、今は10%以下に低下した。韓国と技術格差を減らしている中国企業、円安に乗って復活した日本企業、新興インドネシア・ミャンマーなどがその場を横取りした。韓国の二大看板企業のサムスン電子と現代自動車も業績が悪化し、新成長動力不在の中でもなかなか突破口を探せない状況であるため、他の企業は言うまでもない。

今年のダボス会議は、原油価格・為替レート・金利のトリプル変動性がより大きくなり、国家間の衝突、地政学的葛藤も高まるだろうと予告した。幸いなことにノーベル経済学賞の受賞学者たちは、今年の世界経済に明るい側面が多いと発言した。特に原油価格の下落により慢性的な需要不足が緩和されるという分析に加えて、中国経済の減速は大きな心配事ではないということにおよその合意が行われたりした。今回の会議では、今年のアジアの成長性、アジア・太平洋企業の躍進の可能性についても照明された。韓国企業はグローバル化の努力を加速して原油価格の下落とアジア浮上の機会を活用しなければならない。
  • 毎日経済 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-01-23 00:05:01




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