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ディンドン、年俸8000万ウォンの「配達員の神の職場」を作る

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  • ディンドン、年俸8000万ウォンの「配達員の神の職場」を作る
バイク配達員といえば、バイクに乗ることができれば誰でもすることができ、仕事が大変で離職を頻繁にし、給料も薄給だと思われている。雑用サービス会社「ディンドン」(代表ユン・ムンジン写真)は、このような偏見を見事に破った。

一般的に配達員の給料は多くても200万ウォンだ。しかし、ディンドンのベストライダーの給料は二倍を超える。配達業界の「神の職場」と呼ばれるような条件に、現職のライダーはもちろん入社の待機者のうちには大卒も多数いる。

「経験が豊富で仕事の処理速度が速いベテランは、給料が600万ウォン以上になる。1か月に1300件程度を処理するが、そういう方は仕事を受けると、自然と最短の道と効率的な動線が描かれると言う。卑下していた配達業を堂々とした職業に引き上げたことを最も最も誇りに思う」

ソウル江南区駅三洞のディンドンのオフィスは思ったより静かだった。コールセンターでは絶えず電話が鳴ったが、メッセンジャーの待機スペースには、数十個の携帯電話充電器だけ点滅していた。たまにヘルメットをかぶったスタッフが入ってきて、充電された携帯電話のバッテリーを持っていった。ユン代表は「ライダーたちが、こんなに給料をたくさんあげてしまって、手元に残るのかと心配している」とし「私は、すべてが生き残るための経営戦略だから誤解しないでほしいと言う」と笑った。

365日24時間営業(旧正月と秋夕に2日ずつだけ休む)する配達サービスの業種、その始まりと終わりは人材管理だ。ディンドンを創業して3年、ユン代表は数多くの試行錯誤と絶望を経験したうえに、直接バイクに乗ったりもした。

「人材管理があまりにも大変で、12時間ライダー業務を行って顧客に会った。私ならこの程度の給料をもらって、この仕事を続けるだろうか。答えは『NO』だった。そこで導入したのが100%インセンティブ制だった。給料が増えると、バイク乗りが上手な人が訪ねてきて『ドリームチーム』が作らた」

「ドリームチーム」は、顧客サービスもすべて変えた。主要な顧客である飲食店の契約を取ってきて、現場で問題が生じれば自ら解決した。2013年3月、1日に100件程度を受けていた注文は1500件に増えた。草創期10人だったメッセンジャーは4倍に増えたが、事故はむしろ減少した。ディンドンで働き始めて8か月のカン・ジンソク氏は「給料も給料だが、従業員を消耗品ではなく、パートナーとして見てくれるのが一番いい」とし「家の暗証番号を教えてくれる顧客がでてくるほど信頼をうけており、やりがいを感じて働いている」と述べた。

20歳に社会生活を始めたユン代表は、去る16年間、いわゆる「人気業種」の浮き沈みを全身で体験した。25歳までベンチャーで末端から仕事を学びはじめ、26歳には東大門の商人との長い人脈をもとにインターネットショッピングモールに飛び込んで成功もしたし、潰れたりもした。昨年「配達の民族」(キム・ボンジン代表)が電撃的に投資を決めたのは、このような彼の経験を高く評価したためだ。

今年、売上高40億ウォンを目指すほどの成長基盤を用意したユン代表は「物流ストアを構築し、小型製品をリアルタイムで配送するシステムを準備中だが、今年中に物流企業ディンドンの大きな青写真が出て来るだろう」と自信をのぞかせた。
  • 毎日経済_シン・チャンオク記者/写真=イ・チュンウ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-02-12 04:01:03




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