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2060スタートアップの成功事例、覇気と経験を組み合わせて相乗効果

スタートアップの新しい成功のキーワード2060」 

  • 2060スタートアップの成功事例、覇気と経験を組み合わせて相乗効果
△写真=C-ONEの20代事業家シン・ウイチョル代表(左)と60代のイ・ソクファン副会長が頭を突き合わせて経営懸案を議論している。

「不慣れな創業の道でいつもアドバイスしてくれる『ナビゲーション』のような方がそばにいるというのがどれほど大きな力になるかわかりません。特にリスクが高い決断を下すとき、経験豊富な方に保守的なアドバイスを受けて、より慎重な決定を下すことができて幸いです」(シン・ウイチョル代表・24)

「私の人生の中で最も若い日は今日です。スタートアップに年齢の制限は必要ないでしょう。推進力と技術がある青年たちと一緒に第2の人生を開くことを(5060世代に)お勧めします」(イ・ソクファン副会長・64)

一見「父子」のように見える20代と60代の出会いが創業空間で行われれば、どうだろうか。

冷酷なビジネスの世界で単純に創造的なアイデアや戦略だけで成功することができるわけではない。20代の覇気だけでは力が足りないとき5060の老練さと豊富な経験が支えになってくれれば、かなり思いがけないアンサンブルになることがあることを証明しているスタートアップ(新興ベンチャー企業)がある。それがまさに2年前に誕生した新再生可能燃料製造業者の「C-ONE」だ。この会社のシン・ウイチョル代表は、最近注目されるスタートアップ事業家として挙げられている。

C-ONEの主力商品は、コーヒーのカスを加工して作った火力燃料「Coffee Pellet」だ。すでに米国では2007年からコーヒーのカスがペレットのような燃料レベルを超えてバイオディーゼルなどで多様に活用されているという点に注目して、素早く事業に乗り出した。莫大なゴミを原料として使用して環境に優しい燃料を作る高付加価値の事業であれば、勝負をかけるに値するというのがシン代表の判断だった。

ここでイ・ソクファン副会長が心強い味方として登場した。木を原料とする「ウッドペレット」事業をしていたイ副会長が、2000年から積み重ねてきた独自の知識と経験・人脈で惜しみなく支援しながら、資金誘致や販路開拓の速度が速かった。今年3月末、忠清北道陰城郡にC-ONEの工場が竣工すれば本格的に製品を生産することができるようになる。

シン代表は事業のアイデアを設けて、投資誘致や対外業務を担当し、イ副会長は海外貿易販路などを開拓して各種流通実務などを担当する。自分の年齢層には足りない部分を互いに力を合わせて乗り越えていることがこの会社の強みだ。

このように若者たちの専有物とされていたスタートアップ市場に20・30代の若者と50・60代の事業家がお互いの長所を極大化して共存する、いわゆる「2060スタートアップ」が注目されている。マジックストーン『すっぴん石鹸』、美白クリーム『マジックスノー』などの製品で人気を集めているスタートアップ「エイプリルスキン(www.aprilskin.com)」も青年事業家のイ・ジュグァン代表(28)と既成石鹸メーカーPTRのイ・チャンミン代表(40)が協力して成功させた事例だ。

イ・チャンミン代表は2005年頃から石鹸の作り方を学び、最近2~3年の間で全国の石鹸匠人に会って研究し、天然石鹸を開発した。しかし良い商品を作っても、いざ広報がうまくいかず、製品が死蔵される危機に直面した。経営不振に喘いでいた時に助けの手を差し出したのがイ・ジュグァン代表だった。

イ・ジュグァン代表は情報技術(IT)に強い20代らしいソーシャルネットワークサービス(SNS)を積極的に活用することはもちろん、芸能人や美容ブロガーを介して製品の真価を広く知らしめた。

効果は優れていた。現在、PTRで作られた製品はすべてエイプリルスキンを介して販売されているが、1000万ウォンのラインであえいでいた月の売上高は現在、3億~5億ウォンを行き来するほどに急成長した。
  • 毎日経済_ペク・サンギョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-02-27 04:01:01




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