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[社説] ボイスフィッシング・保険詐欺、完全に清算しろ


金融監督院と警察庁が13日、「金融犯罪根絶のための共同宣言式」を行った。検察や警察を詐称する金融詐欺師まで幅を利かせ、ボイスフィッシングやファーミングなど、詐欺の手法がますます高度化していることに伴う対応だ。金融監督院と警察庁は、金融犯罪への共同対応のためにホットラインを設置して、犯罪被害防止のための生活密着型広報も推進するというが、もっと早く実施すべきものだった。

金融監督院は最近、ボイスフィッシングなどの金融詐欺、違法高利貸し、違法債権回収、歩積・両建預金、保険金詐欺などを5大金融悪と指摘し、これを清算するための特別対策団も構成した。5大金融悪清算のための汎金融協議体を今月中に構成して、金融機関の共同対応体制も準備するという。

金融詐欺による被害件数は、昨年だけで17万件と推定され、摘発されていない保険金詐欺と違法高利貸しまで含めると、年間被害規模は9兆ウォンを超えていると推定される。このような金融犯罪と不法高利貸しは、庶民・脆弱階層を脅かして金融市場の信頼を蝕むという点から、金融当局の清算努力は当然のものだ。

韓国の金融詐欺が極盛な理由として、金融監督院による中国で活動している組織掃討の難しさ、安全よりは迅速で便利なこと優先する文化、金融詐欺の軽い処罰などの3つのを挙げた。であれば、海外組織と比較的連携性の低い保険金詐欺、歩積・両建預金からだけでも、この機会に根絶するべきだ。

金融サービスは、消費者の安全性を高めれば利便性が劣るという短所はあるが、事故が発生したときの被害を減らすために、米国のように預金の引き出し・振込み時間を現行の10分から30分程度に遅らせることもできるだろう。また、金融委員会と金融監督院は現在、金融会社を順番に訪問して、規制改革のための現場点検を行っているところだ。金融悪清算のせいで、このような金融機関の規制緩和の雰囲気を萎縮させないように細心の注意を払う必要がある。

毎日経済新聞は、「線を守る先進金融」の年間のキャンペーンとして、「金融3線」保障を提示している。金融秩序維持線、金融安全線、金融配慮譲歩線を一緒に守る文化を定着させてこそ、金融大国に生まれ変わることができるというものだ。金融教育の強化と一罰百戒のための法制度整備も伴わなければならない。
  • 毎日経済 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-04-14 00:01:03




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