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中国の労働節連休で明洞一帯の化粧品ショップは大忙し


  • 中国の労働節連休で明洞一帯の化粧品ショップは大忙し
  • < 地上5階の建物の外壁を全て5万本の植木で飾ったネイチャーリパブリックの明洞ワールド店 >

上海に住む中国人のチンニンさん(29)は昨年、初の韓国訪問でピックアップしたのは「化粧品」だけだとした。中国のロードショップで1枚の1万5000ウォンを上回る韓国産水分マスクパックを、ソウル市明洞の売り場では5000ウォンにもならない値で買うことができるうえ、様々な景品までおまけに付けてくれるからだ。チンニンさんは、「為替レートだの何だのような要素を除外しても、韓国の化粧品をたくさん買うのが最高」とし、「明洞にはいろいろなショップが集まっているうえ、中国語を話すスタッフもいるから良い」と語った。チンニンさんは5月1日から1週間、いわゆる「ゴールデン・ウィーク」と呼ばれる労働節連休の期間中、再び明洞を訪れて化粧品の独占ショッピングに乗り出す予定だ。

ソウルの看板級「ファッション名所」だった明洞は、ユーカー(中国観光客)を狙った「化粧品の街」に変化している。韓国観光公社は今回のゴールデンウィーク期間中に韓国を訪問するユーカーは、昨年よりも20%増の10万人に達すると予測している。明洞が「化粧品の街」に変貌したことを最もよく示す事例は、地下鉄4号線明洞駅の近くにある「ネイチャーリパブリック」だ。

地下鉄4号線明洞駅一帯は国内で最も地価の高い場所で、1坪当たりの公示地価は2億6631万ウォンに達する。2009年、ユーカー熱風が吹いて中・低価格化粧品の「ネイチャーリパブリック」の看板級店舗がこの場所をとった。ネイチャーリパブリックは最近、7週間のリニューアル工事を行って、総500平方メートル(152坪)に達する建物の外壁を5万本のマサキの植木鉢で化粧した。

韓国の化粧品が中国人にアピールする要素は自然・清潔であるだけに、「自然」という要素を強調しようというわけだ。月の家賃だけでも2億5000万ウォンを超える店舗で、これほど大規模なリニューアルに踏み切ったのは、この店で発生する売上だけで月に12億~15億ウォンに達するほど「商売になる」からだ。

ネイチャーリパブリックは明洞だけで総9店舗を運営している。アモーレパシフィックは「自然主義」をコンセプトに運営する「イニスフリー」の店舗を8ヶ所、低廉な色調化粧品として20代の中国女性が好む「エチュードハウス」を7カ所を明洞で運営している。自然主義化粧品の「ザ・サム(the SAEM)」は、韓国人の間では認知度が高い方ではないが、あまりにも中国人が好むので、地価の高いことで有名な明洞に7ヶ所の店舗を持っている。

単独ロードショップとしてはほとんど出店しなかったマスクパックの専門店までが、明洞に続々と入っている。昨年2月、洋品店があった場所に明洞1号店を開いた「ロイヤルスキン」をはじめ、「オールマスクストーリー」「リーダーズコスメティック」「マスクダイアリー」などのマスクパック専門ショップが明洞の路地に入ってきた。

明洞化粧品の街は来週、ピークを迎えるものと見られる。金曜日の5月1日から中国労働節連休が始まるからだ。休暇の期間そのものは例年より短くなって、平均3日ほど訪問すると予想されるが、休暇をくっつけて使う旅行者まで勘案すれば、5日ほどが書き入れ時になると思われる。
  • 毎日経済_パク・イネ記者/チョ・ソンホ記者/写真=イ・チュンウ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-04-22 17:48:31




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