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[社説] ソウル市は第2ロッテワールドの営業再開をいつ許可するのか


第2ロッテワールドの水族館と映画館を再開場するかどうかを決定するために、ソウル市の市民諮問委員会の17人が28日と30日、現場点検に乗り出す。昨年末に水族館と映画館が漏水とスクリーンの振動によって営業停止処分を受けてから、4か月ぶりのことだ。

大韓建築学会の教授らによる精密安全診断の結果、映画館の振動は高出力スピーカーによる振動がプロジェクターに伝達されたことが原因であると明らかになり、ロッテ側は防振パッドを設置するなどの補強措置を完了した。水族館の漏水も安全に問題ないとして、すでに結論が出た。ロッテ側は今年3月、このような結果を盛り込んだ1500ページ分量の安全診断レポートをソウル市に提出したが、ソウル市は無回答だった。ロッテ側に別途、補完するべき追加措置を求めてもおらず、市民の安全だけを強調して決定を先延ばしにしてきた。

去る16日、国民安全処が水族館の安全に問題がないという内容の公文をソウル市に伝えたにもかかわらず、一週間が経過した23日になってようやく専門家の諮問会議を開いた。ロッテ側のレポートを信頼できないのであれば、ソウル市はとっくに自主的に専門家を選定して安全診断を実施するべきだった。時間だけを引きずってきたが、国民安全処が安全確認をした後の今になって、現場点検を再び行うというのだ。

営業停止後、第2ロッテワールドは不安感の拡散により、開場初期には1日10万人水準だった訪問者が4月現在、6万人とほぼ半分になり、勤務人員も1000人減った。コンサートホールも作業中に労働者が墜落した後から工事が中止され、今年の夏のオープン日程が不透明になった。売上高の不振に苦しむ入店業者は不渡り寸前だとし、先月、ソウル市の朴元淳(パク・ウォンスン)市長に嘆願書を提出したが、ソウル市の対応は遅いばかりだった。

1兆ウォン以上投資されたショッピングモールが、安全論争と規制で4か月も開店休業の状態であることは、経済的に大きな損失だ。中小の入店業者の被害が雪だるまのように大きくなっているのに、ソウル市が世論の顔色を見ながら建物を放置していては困ってしまう。営業中断の時期が長くなれば、市民の不安は、その分さらに深まるはずだ。

ソウル市は今回の現場点検の結果、安全に問題がないことが判明すれば、一日も早く再開場の決定を下すことが正しい。また、一日1万台を止めることのできる駐車場に有料駐車制を適用して、実際の利用車両が500台に満たないようにした駐車場の規制も緩和しなければならない。
  • 毎日経済 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-04-27 00:02:03




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