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ロッテグループ、成都市に中国版「第2ロッテワールド」


ロッテグループは21日、中国の成都など四川省地域に、3~4年以内に1兆ウォンを追加投資すると明らかにした。ロッテの金昌権(キム・チャングォン)資産開発代表はこの日、韓・中経済協力の新モデルを模索するために、四川省成都で開かれた「2015世界知識フォーラム・韓中高位級起業家フォーラム」(別名成都フォーラム)に参加して、「今後3~4年以内に1兆ウォンほどを投資して、成都市一帯にデパート、ショッピングモール、テナントビルなどの追加開発に乗り出す計画」だと語った。

ロッテはこれまで四川省一帯に、韓国企業の中では最も多くの1兆1000億ウォンを投資した。四川省地域の追加投資計画は、成都を橋頭堡にして中国西部の、内需市場の攻略を強化するという戦略として解釈される。これと関連し、辛東彬(シン・ドンビン)ロッテグループ会長は22~23日、成都現地を直接訪問して、タンリャンジュ(唐良智)成都市長と会談し、ビジネスの現場を点検する計画だ。

毎日経済新聞が中国の成都メディアグループと共同開催した「成都フォーラム」で、ロッテ以外にCJやイーランドなどの大企業も、中国の西部市場への投資計画を続々と示した。成都フォーラムは韓国企業の、中国西部市場への進出の橋頭堡の役割を果たしているわけだ。

CJグループは、成都に現在4館あるマルチプレックスCGVを、5年以内に15館に拡張する計画だ。現在は6店舗のトゥレジュールも、5年以内に店舗を60~70店に増やす予定だ。また、四川省にホームショッピングとCJ E&Mの進出も推進する。イーランドは7月までに、3000平方メートル規模のSPA(製造・流通一括ブランド)店舗3ヶ所を成都にオープンする予定であり、ロックアンドロック(LOCK & LOCK)はアウトレット型の、新しい常設店舗をオープンすることを明らかにした。金融界ではウリ銀行が、成都支店に続き19日には重慶支店を開店した。新韓銀行も来月、重慶支店を開店する予定だ。

韓国企業の相次ぐ西部市場への進出と関連し、成都フォーラムに参加した尹相直(ユン・サンジク)産業通商資源部長官は同日、ウェイフン(魏宏)四川省長と韓国企業の投資誘致業務協約(MOU)を結び、国内企業の西部進出を積極的に助けると明らかにした。

ウェイフン省長は、「韓国は四川省の成長パートナー」だとし、「韓国企業の投資に困難がないように、積極的に支援する」と強調した。

金章洙(キム・ジャンス)駐中国大使も、「四川省は韓流、韓・中自由貿易協定(FTA)、一帯一路、西部大開発の4つの新たな機会を迎えた」とし、「韓・中両企業のウィンウィンを期待する」と述べた。この日のフォーラムにはウェイフン省長をはじめ、ガンリン(甘霖)副省長、タンリャンジュ成都市長、ゴウジョンリ成都副市長をはじめ、中国側高官と企業らが総出動した。世界のスマートフォンメーカーであるシャオミ(小米科技/Xiaomi)の林斌(リンビン)共同創設者をはじめ、売上高9兆ウォン台の食品メーカーのイリグループのチョウジンイン副総裁、中国最大のオンライン化粧品ショッピングモールの聚美优品(ジュメイユピン)のダイウィソン副総裁など、中国企業が大挙してフォーラムに参加した。成都フォーラムはアジア最大の知識の饗宴「世界知識フォーラム」を初めて海外で開催したもので、「世界知識フォーラム」が中国大陸に上陸したという意味がある。
  • [企画取材チーム=ソ・ヤンウォン副局長/ソル・ジヌン部長/ホ・ヨン部長/チョン・ヒョクフン次長/パク・マンウォン北京特派員/チョン・ウク記者/キム・デギ記者/イ・ギチャン記者/キム・ギュシク記者/チョ・ソンホ記者/ナ・ヒョンジュン記者]
  • 入力 2015-05-21 17:50:54




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