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教授から食用昆虫開発者に変身したキム・ヨンウク代表

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昆虫レストラン「パピヨンのキッチン」はソウル中区新堂洞にある。たったひとつのテーブルだけで運用する。スープとパスタからなる食事、そしてマカロン、アイスクリームが添えられたデザートがメニューの全てだ。この料理には特別なものが含まれている。それが昆虫だ。

キム・ヨンウク代表は「昆虫を細かく分解した粉が入っており、天然たんぱく質と栄養素が豊富」だと話した。キム代表は韓国の食用昆虫1世代と呼ばれる。2012年イギリスで開かれた世界食料農業機構(FAO)総会にて未来の食料として昆虫が選ばれたことを見た後、研究に没頭した。慶州大学の教授として在籍しながら、去る7月にパピヨンのキッチンをオープンした。食品栄養学博士2人、ソウル有名ホテル出身のシェフ2人、フランスの有名料理学校であるル・コルドン・ブルー出身の料理人2人など支援軍6人がキム代表と共にした。キム代表は彼らを「ドリームチーム」と呼んだ。

現在までパピヨンのキッチンで開発された昆虫料理は100種類を超える。昆虫が入っていることを知らずに食べれば一級ホテルの味を感じることが出来る。食用昆虫メニュー開発に対する経験が多いため、インタビュー途中にも絶えず電話が鳴り響いた。ほとんどが昆虫を食品に入れて新たなメニューを開発しようとする人々だった。彼が食用昆虫にこだわる理由は、昆虫が未来の食べ物市場の主人公になることを確信しているためだ。キム代表は「栄養はもちろん、大量飼育の側面でも昆虫が持っている長所は無限だ」と話した。

キム代表は国内食用昆虫の1世代という自負心からアフリカ飢餓解決にも立ち上がっている。ミールワームの粉末に塩を入れて作った希望乾パンとミールワームエネルギーバーはすでにタンザニアに届けている。キム代表は「希望乾パンプロジェクトは単純な寄付行事ではない」とし、「技術移転と現地化を通じて収益モデルを作り、現地の人々が味が良く栄養の良い食事を安く味わうことが出来ることにより、新しい市場経済を作り出していく」と話した。
  • 毎日経済_ウォン・ホソプ記者 / イ・ヨンウク記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-10-02 15:14:08




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