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[韓国100大CEO] 鄭夢進KCC会長…インテリア資材を踏み台にB2Cへ領域拡張


  • [韓国100大CEO] 鄭夢進KCC会長…インテリア資材を踏み台にB2Cへ領域拡張
建築資材の専門企業KCCは、故・鄭周永(チョン・ジュヨン)現代グループ名誉会長の末弟、鄭相永(チョン・サンヨン)KCC(旧金剛高麗化学)名誉会長が作った企業だ。鄭相永名誉会長の長男である鄭夢進(チョン・モンジン)KCC会長が2000年に会社を受け継いで、これまで導いてきた。

鄭夢進会長は建築資材企業のCEOらしく、シリコン・建築資材事業に格別な情熱を注いできた。会社を引き継ぐ前から欧州・ロシア・中国シリコン工場を訪ね歩いて技術を身につけた。

おかげでKCCにて実質的にシリコン事業の基礎を磨いた主役として挙げられる。事業構想初期、ロイヤリティを要求する海外技術確保業者の誘惑を退け、京畿道龍仁市痲北のKCC中央研究所で独自技術の開発に入って成功したぶん、愛着が強い。環境にやさしい建築開発でも成果を上げた。最近「KCC窓戸」をはじめとし、PVC軽歩行床材「KCC森」、環境にやさしい保温断熱材「グラスウールネイチャー」、DIY用の環境にやさしいペイント「森にホームエンウェルビーング」、環境に優しい不燃天井材「石膏テックス」など、室内の仕上げ材5種のラインナップを完成させた。

鄭夢進会長は2000年に代表取締役会長に就任した後、シリコン・建築資材流通事業に進出してB2B中心だった事業構造をB2Cに多角化するために努力した。特に、2007年、インテリア専門ブランド「ホームシーシーインテリア」をローンチして、仁川と木浦に大型店を開いてB2C事業に飛び込んだ。昨年からB2Cマーケティングを本格的に開始し、ソウル江南をはじめとして、京畿一山、盆唐、慶南昌原、釜山、光州、大邱など全国の主要地域16カ所にホームシーシーインテリア展示売り場をオープンさせた。このように、鄭夢進会長は既存のB2B企業のイメージから脱してB2C販売方式で市場を拡大するために力を集中させた。ホームショッピングやオンラインショッピングモール、専門店などを介して直接インテリア資材を購入する消費者が増えたという判断からだ。ここには、B2Bに集中していた建材部門の収益源を多角化するという意味も込められている。

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おかげでKCCの実績は昨年も堅調な成長を見せた。昨年の売上額は3兆4905億ウォン、営業利益3266億ウォンを記録し、前年比でそれぞれ2.2%、5.6%ずつ実績が改善された(暫定基準)。営業利益率は9.4%と、売上額が2000億ウォン台にとどまっていた2013年(2317億ウォン、7.2%)、2014年(2733億ウォン、8%)以来、着実に改善した。

鄭夢進会長は新築される建築物よりも、既存の建築物のリモデリング需要が多いことに着目、リモデリング市場で活路を模索する考えだ。今後はインテリアが「工事」ではなく「ショッピング」の対象に変わるという計算からだ。このため、インテリアの専門家である「インテリアプランナー」を全国のホームシーシーインテリア展示売り場に配置して、それぞれの顧客に合ったサービスサポートを強化する方針だ。インテリアプランナーが相談から見積もりまで1カ所でサービスを提供すれば、消費者がインテリアパッケージを「ショッピング」する文化を作ることができるというのが、鄭夢進会長の計画だ。
  • 毎経エコノミー 1901号
  • 入力 2017-04-16 06:52:13




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