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飲料業界に戻ってきたハイト真露飲料社長…「第2のアチムヘッサル神話を準備」


  • 飲料業界に戻ってきたハイト真露飲料社長…「第2のアチムヘッサル神話を準備」
  • < 1962年生まれ/延世大経営大学院/1990年熊進グループ入社/1999年熊進食品社長/2006年セラジェム副会長/2009年オルス社長/2017年ハイト真露飲料社長(現)>



アチムヘッサル(朝の日差し)、カウルデチュ(秋のナツメ)、チョロクメシル(緑の梅)、チャヨヌン(自然は)。

飲料商品に詩的感性が込められた名前が付くのが全く不自然ではない時代だ。その功績はハイト真露飲料のチョ・ウンホ社長(55)に向けられるべきだと言えよう。チョ社長は熊進食品CEO在職時代、独特な「ネーミング」と数々のヒット商品を製造してきた。

アチムヘッサルは、飲料業界の神話と呼ばれても良いほどの成功事例だった。彼は業界で初めて米を原料とした飲み物を出し、朝食代わりとして旋風的な人気を集めた。

それ以降は韓国固有の食品をグローバル化するために力を尽くしてきたチョ社長が、飲料業界にカムバックした。今年初めにハイト真露の飲料系列会社であるハイト真露飲料の社長を務めることになったのだ。これまで数々のヒット商品を生み出してきたため、新しい会社でどのような製品やサービスで攻勢に出るのかという期待が高い。

「ハイト真露は2024年に創立100周年を迎える。酒類でのみ1つの井戸を掘り続け、100年企業にまで遂げるというのは大変なことだ。水ビジネスに飛び込んでからもすでに35年が経ち、ミネラルウォーター部門でもヒット商品が出てくる時代になった」

彼が引き受けたハイト真露飲料の代表選手は、ミネラルウォーターである「ソクス」だ。ソクスは18.9リットルの大型ボトル市場で市場シェア1位の商品だ。しかし一般的な小売店のペットボトル製品では済州三多水に押され、きちんと名刺を差し出すことができていない。彼は「全く同じに見える水だが、実は同じではない」と伝えた。

「ミネラルウォーターが浄水器の水と異なる点は、各種ミネラルを含んでいるということだろう。ミネラルは体で重要な機能をしているのだが、水ごとにミネラルを含んでいる量が異なる。ミネラルがあまりにも無いと喉ごしは柔らかいが味が退屈になり、逆に多すぎると喉ごしがすっきりしない。ソクスは中間程度のミネラルを含んでおり、体に良いうえに自然な味を出す。これからはミネラルウォーター市場が大きくなり、顧客たちが水の味を見て選択する時代が開かれるだろう」

チョ社長は7000億ウォン台のミネラルウォーター市場がさらに大きくなると見込んでいる。健康が強調されるなか、深刻な微細粉塵が水の消費量を増加させるという判断だ。彼は「人の体から1日に2.6リットルほどの水分が抜けていくが、ミネラルウォーターで満たす分量は1リットル前後だ」とし「また、大人は1リットル以上の水を飲むことで体の抗酸性が維持される」と付け加えた。このように計算してみると、ミネラルウォーター市場は今よりも10倍近く成長しなければならない。

「日本の飲料市場は韓国の10倍だ。人口を考慮したとしても、韓国の市場は非常に小さい。ミネラルウォーター市場の成長可能性は非常に高いといえる」

彼はミネラルウォーターのほかに新製品も準備中だ。飲料に1%未満のアルコールを入れてもいいという点を勘案し、新製品を開発中だとほのめかした。

「飲酒量が減って低アルコールが浮上する最近では、低アルコール飲料からでも風を起こすことができるだろう」
  • 毎日経済 ミョン・スンヨン記者 / 写真=チェ・ヨンジェ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-06-05 15:04:33




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