米ローンスター社「韓国政府と妥協したい」…巨額訴訟で


韓国政府を相手に投資紛争解決国際センター(ICSID)に「5兆ウォン台」の訴訟を提起したローンスター(Lone Star Funds)社が韓国政府と妥協する意志があることを明らかにし、訴訟事態は新しい局面に入ることができるか注目される。

ローンスター社のマイケル・トンプソン法務総括副社長は4日、毎日経済新聞と書面でのインタビューを通じて、「ローンスターは(韓国政府と)合理的な妥協が可能と信じている」と伝えた。同氏は続けて「単に訴訟を提起することよりも、友好的であり賢明に違いを解決することがよいと信じる」と付け加えた。トムソン氏は現在、ローンスターの投資家・国家間訴訟(ISD)を統括する人物だ。

韓国政府とローンスターの間でISD訴訟が8年目で進行中のなか、ローンスターが訴訟の背景と現在までの進捗状況、今後の計画などをマスメディアを通じて明らかにしたのは今回が初めてだ。トムソン副社長は韓国政府の動きと関連しては、「現在までに韓国は紛争解決のための真の意志を見せていない」と語った。

韓国政府はまだローンスターから正式に提案を受けていないことが分かった。ローンスターは2012年に韓国政府を相手に、世界銀行傘下のICSIDに約47億ドル規模の賠償訴訟を提起した。これは韓国政府が提訴されたISD請求額の中では歴代で最大規模だ。 2003~2012年に韓国外換銀行の大株主だったローンスターは、「金融委員会の承認の遅れで外換銀行の売却が遅れたし、国税庁が恣意的に課税処分して損失をこうむった」と主張して訴訟を起こした。 ISDの最終的な結論は今年中に出てくることが予想されたが、仲裁判定部の議長仲裁人が持病で辞任したことで仲裁手続が中断された状況だ。

韓国政府と進める具体的な妥協条件を問う質問に、トンプソン副社長は「両当事者が非常に合理的な線で円満に解決するに十分な余地があると信じている」と述べた。同氏は韓国政府が妥協提案を受け入れなければ仲裁手続を継続するのかという質問には、「もちろんだ」と答えた。同氏は訴訟とは別に、韓国への投資意思も示した。トムソン氏は、「ローンスターは過去の問題が完全に解決されるならば、韓国での投資機会を検討するだろう」とした。

妥協点を見つけることもまた、韓国政府との関係を改善し、新しい投資機会をさぐろうとする意図だと解釈も出ている。ローンスターの「妥協提案」に政府が応答するかは未知数だ。ローンスターの提案にどのような意図があるのか検討が必要だからだ。政府の関係者は、「現時点でお答できる事案はない」と述べた。
  • 毎日経済_イ・スンフン記者/チェ・スンジン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-06-04 21:11:57