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[コラム] 3つの末端に気をつけろ


昔の大人は年を取って社会に出る息子を前に座らせて何度もお願いした。
「3つの末端に気を付けなければならない」

3つの末端とは、舌、手、そして〇根だ。3つの末端を使い間違えると、自分が恥をかくのはもちろん、余計な人、そして家族や親戚にまで腹が立つという警告だった。

どうして息子にだけ、こんな警告をしたのだろうか?娘は子供ではないのか?
女性たちは家の外への出入りも慎重だった時代に出た言葉だからだろう。女性たちは、気をつけることもなければ、やることもなかったということだ。

3つの末端、その中でも舌を誤った政治家たちが、今回の国会議員を選ぶ選挙で、次々に落選してしまった。

  • [コラム] 3つの末端に気をつけろ
写真の中の人物たちだ。左から未来統合党の候補として出馬したチャ・ミョンジン、ミン・ギョンウク、キム・ジンテだ。このほかに「マクマルラー*」で有名だった釜山(プサン)のイ・オンジュ議員も苦杯を飲んだ。

*習慣的に暴言を吐く人

チャ・ミョンジン候補は、セウォル号の遺族が立てこもりテントの中で乱れた行為をしたという確認できない発言をし、ミン・ギョンウクは自分のFacebookに与党関係者に向かって「イさん、XXX」で始まる3、400字の書き込みをした。

口を開けば暴言を吐くため「春川(チュンチョン)トランプ」というニックネームが付けられたキム・ジンテ議員は暴言がブーメランとなって建国以来保守勢力の票田だった自分の選挙区を野党候補に譲ってしまった。

学ぶほど学んだ、いや、他の人より学識の優れた人たちなのに、どうして「一言が千両の借金を返す」という簡単な道理さえ悟ることができなかったのだろうか?

あまりにも利口すぎて、親が「3つの末端に注意しろ」と頼むのを忘れたのだろうか?

頭の中の考えが自然と口へ、手に伝わってしまったからかもしれない。

しかし、彼らの口から飛び出したのは多分、計算された暴言という点で、これまでの韓国の政治行動が暴言を容認したり、むしろ奨励した面もあると見るのが正しいだろう。メディアの関心を受けることができないよりは、悪口を言われて名前を知らせた方が良いという俗説がまだ続いてきたためだという意味だ。

暴言を発する度に周囲に集まった熱烈な支持者たちが「胸がすっきりする」と拍手を送るので、核心勢力を結集させるのに役立ったはずだ。

しかし、時代は変わった。巨大メディアの力を借りなくても、SNSを通じて自分の主張をいくらでも主張できる時代だ。すると結局、大多数の国民にアピールする政策がなく、暴言を装うしかなかったとしか言えない。

「暴言を吐く政治家の惨敗を見て、次期国会では自分の口と市民の耳を汚す暴言をなくしてほしい」

キム・ジンテ議員の選挙区である春川市(チュンチョンシ)の小・中・高77校のうち、20校以上の学校で「資格のない国会議員が与える賞は必要ない」としてキム・ジンテ国会議員賞を拒否したという事実が汝矣島(ヨイド)に刻印されればと思う。
  • Lim, Chul
  • 入力 2020-04-18 00:00:00




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