【韓国コラム】「私、今震えてるの?」


2019年8月、タイ中部のある学校で長年の恨みを晴らす事件が起こった。
その日、70歳を控えた老人たちが53年ぶりの同窓会に出席した。

遠い昔に若くて血気盛んだった青春時代が過ぎ去った白髪が目立つ老人たちが胸襟を開いて話し合った。
同窓会が終わるころ海軍士官出身の69歳のタナパットは同窓生のスタットに16歳の時のことを尋ねた。

「あの時、なぜ私を苦しめたんだ?」
「あなたと私の間で何かあったのか?覚えていないんだけど」

タナパットは自分が記憶している当時のことを話して謝罪しろと要求した。
スタットは「昔のことを問い詰めるのは何の意味もない、忘れよう」と言った。

結局2人はケンカになりケンカの途中でタナパットは拳銃を取り出してスタットを撃った。同級生たちが急いでスタットを病院に運んだが息を引き取ってしまった。

半世紀前のことをスタットは記憶の中から消してしまったが、タナパットは酒に酔うといじめられていたことを思い出して怒りに震えたそうだ。

このようなことが頻繁に起こるなら学生時代にクラスメートを苦しめた人々は寝心地がよくないだろう。

それは現在、韓国で起こっていることだ。

歌手ヒョリンやチンダルレ、ジュウン、パク・ボラムなどは学生時代の校内暴力が世間に知られ、最高の冬のスポーツであるバレーボールでスター選手たちが校内暴力の加害者に指名され選手生活が不透明になった。あるスターの部屋の隅では芸能人やスポーツスターが震えているかもしれない。

プロ野球ではすでに「校内暴力」がひとしきり旋風を巻き起こしていた。
「KIWOOM」の投手アン・ウジンは高校卒業後、6億ウォンの契約金で入団契約を結んだが、校内暴力の加害者と知られてからは50試合出場停止処分を受けた。

金海(キメ)高校のエース、キム・ユソンは2021年の新人ドラフトでNCダイノスに1次指名されたが、校内暴力問題が提起された後に指名が撤回され他のチームも目をそらしたため選手生活が不透明になってしまった。

韓国バレーボールの次世代エース、イ・ジェヨンとイ・ダヨンの双子の校内暴力は残念でならない。
約10年前、中学校時代の校内暴力で女子バレーボールの人気まで衰えさせているためだ。

チームメンバーに暴力をふるった当時、学校で真相を把握して制止し事態が収まっていたらバレーボールコート全体を揺るがす事態に発展しなかっただろう。韓国のバレーボールにメダルをもたらすという希望を抱くことも諦めることもなかったはずだ。

見方によっては双子の姉妹も校内暴力の犠牲者と見ることができるだろう。選手として花を咲かせる20代半ばでバレーボールをあきらめる境遇に置かれたからだ。

学生の時「そんな風に生きていたら君たちが好きなバレーボールコートを去らなければならない」と厳しい一言を言ってくれる先生がいなかったという点が残念でもある。今からでも校内暴力で校庭が、芸能界やスポーツが汚されることのないようにシステムを作るべきだろう。スターには実力だけでなく人間性も要求されるという事実を幼い頃から教えなければならない。
  • Lim, Chul
  • 入力 2021-02-21 00:00:00