スーペリアホールディングス、キム・デファン会長

靴を必ずペアで売らないとダメですか 

靴は一セットが2組であるということは子供だって知っている常識。しかしこの常識を破り大ヒットを打ち出した会社がある。「ブラックマーティンシトボン」ブランドで「ロンリーシューズ」を出したスーペリアホールディングスだ。

「ロンリーシューズ」は靴を買うと同じデザインの一組に違うデザインの右側の靴を更にくれる。同じデザインよりも互いに異なるデザイン同士ちぐはぐに履く割合がはるかに高いという点に着眼してだ。 この靴の人気はまさに爆発的だ。気分に合わせて靴を変え多様なスタイルを演出する面白みがかなり良いからだ。

2013年11月1日「1+1」の催しを開いた「ロンリーデイ」イベントでは、主要ポータルサイト検索語の上位圏に「ロンリーシューズ」が一日中行ったり来たりした。弘大など直営店売り場は靴を買おうとする客たちで長蛇の列を作った。スーペリアホールディングスのキム・デファン代表(37)は「3組をあげる特異なコンセプトと10万ウォン内外の合理的な価格帯が消費者たちにとってアピールしたようだ」と人気の秘訣を語った。

3組を一セットで売り大ヒットを出した「ロンリーシューズ」の誕生背景は以外にも簡単だった。1967年にドンウォン繊維から出発したスーペリアは国内最初にゴルフ衣料を作ったことで有名になったが、2000年代以降若い層がブランドにそっぽを向け始め、ブランド革新が必要だった。「ファッション雑貨の方はまさにブランドの洪水です。消費者たちの耳目を引き寄せないと市場で生き残ることが出来ません。”固定観念を破ろう”という単純な発想からスタートしました」

固定観念打破、1年で売上高4倍に


ロンリーシューズはキム代表と、入社したばかりの新入社員の二人で「身軽に」出発した。最初は「何も知らない」新入社員も「潰れるアイテム」と反論した。キム代表は「アイデア構成をしながら新入社員ひとりを連れ3組を売ってみたらどうだろうかと話を出しても”潰れるようだ”とすぐに反論したよ」とし「飛び出してこそ生きられるという切迫感で推し進めた」と語った。

ロンリーシューズは初期にはそれぞれ違う模様の左側と右側の靴を別々に売ることで企画された。しかしこの場合、在庫管理が問題だった。

人気のある組み合わせの靴だけ売れた場合、他の靴が在庫が山のように積もってしまうからだ。キム代表は悩んだ末、靴の片方を更に与えることに結論した。右側の靴が選択されたのは左側より模様がさらに良いからだった。

販売初期には笑えないハプニングもたくさんあった。靴を3組あげるという事実自体を理解できない客が多かった。彼は「オンラインで購入したら靴が間違って着たと、もう一度返品しようと問合せる電話がたくさんかかってきた」と言った。

この「こじんまりとした」ブランドはロッテ百貨店23箇所を含み現在、オン・オフライン売り場35箇所で販売中だ。最初に出した2012年、80億ウォン売上を超えたところでますます噂に乗り、2013年の売上高は300億ウォンで4倍近く増える展望だ。大勢を継ぐため新年には左側の靴をもう一足あげる「Lシリーズ」も出る。右側の靴をもう一足受け取った客がLシリーズを購入すれば全9種類の組み合わせでちぐはぐに履くことができる。

キム代表は「3組の靴が話題になりながら代理店を開きたいという問い合わせが一日に数十通ずつ来るが、ブランド哲学を共有することのできる人とだけ取引する考えだ」とし「来年にも売り場を一桁以上増やさない計画」と話した。代わりに海外進出に力を入れることにした。中国、香港、日本、シンガポールなど、アジア市場攻略に優先順位を置く方針だ。

「短い時間に大ヒットを出しましたが急ぎません。100年、200年行くファッション名家として生まれ変わることが目標です」
  • 毎径エコノミー_ペ・ジュンヒ記者
  • 入力 2014-01-06 09:27:50