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セウォル号の補償金のうち3億ウォンは国民の義援金


海洋水産部のホームページに入ると、画面の中央に「セウォル号の賠償・補償のご案内」が最初に目に入ってくる。

セウォル号惨事で死亡した犠牲者や遺族に対する賠償だけでなく、海の汚染や貨物を失った貨主たちの救済措置も紹介している。ここに犠牲者や遺族が受けとる賠償額に対する直接的な言及はない。

遺族が受け取ることになる賠償金額は、海洋水産部がセウォル号特別法施行令(案)を発表しながら、犠牲者1人当たりの総支給額を提示して明らかになった。まだ確定されてはいないが、似たようなレベルで決定されるものと見られる。

檀園高校の学生である犠牲者に支給される補償金の総額は、1人当たり8億2000万ウォン。賠償金4億2000万ウォンに加えて、慰労支援金3億ウォン、旅行保険金1億ウォンを合わせた金額だ。賠償金は逸失収益3億ウォンに加えて、慰謝料1億ウォン、葬祭料と遅延損害金2000万ウォンを合わせた金額だ。

檀園高校の教師は賠償金7億6000万ウォンに加えて、慰労支援金3億、旅行保険金8000万ウォンを合わせた11億4000万ウォンであり、一般被害者(43歳の成人男性、月収350万ウォン)は賠償金4億6000万ウォン、慰労支援金3億、旅行保険金(α)を合わせた7億6000万ウォン+αだ。

逸失収益は、一般的な交通事故や産業災害訴訟で決定された金額と似ている。慰謝料は1人当たり8000万ウォンと予想されたが、賠償と補償金額を決定する審議委員会で一部の委員が「一般交通事故のように扱っては困る」と主張し、1億ウォンに増えた。ただし、裁判所が慰謝料を1億ウォンに調整する事例が多いため、特恵だと見ることは難しい。

慰労支援金は、檀園高校の学生と教師、一般被害者すべてが3億ウォンと、同じ金額を受け取るが、国民の義援金から支給される。セウォル号惨事が発生した後、各界から入ってきた国民の義援金は合計973億ウォンで、歴代の国民の義援金募金額の中で、最も多い金額だ。

賠償・補償金額が確定されれば、審議委員会から支給される。賠償金は基本的にセウォル号惨事を起こした船社と船主が支払わなければならないが、とりあえず政府から支給された後、事故船社の清海鎮海運に求償権を行使する方式で進められる。

セウォル号の船主である故・兪炳彦(ユ・ビョンオン)一家に求償権を行使するが、実際に返還できるどうかはまだ未知数だ。一時、ユ・ビョンオン一家の財産が5600億ウォンに達するという報道が出たが、一部の報道ではユ氏一家の財産は100億ウォン程度だと明らかにしており、正確にどれ程なのかはまだわからないからだ。ユ氏の長男ユ・デギュンは、相続権を放棄すると明らかにした状態だ。

  • セウォル号の補償金のうち3億ウォンは国民の義援金
  • < セウォル号被害者、1人当りの受領額 >


  • セウォル号の補償金のうち3億ウォンは国民の義援金
  • < 歴代の国民義援金額 >


  • セウォル号の補償金のうち3億ウォンは国民の義援金
  • < 主要事件の1人当りの賠償額 >


  • O2CNI_Lim, Chul
  • 入力 2015-04-26 00:00:00




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