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[世智園] 再び見て回ったセマングム


  • [世智園] 再び見て回ったセマングム
「世界一」が好きな韓国人にとって、セマングム(新萬金)事業は、規模だけで魅力的だ。海水を遮断する防潮堤の長さが33.9キロメートルと、世界最長だからだ。20年の工事の末、防潮堤が完成したところ、開発地域8800万坪のうち、55%が自然に露出して用地に変わった。海抜マイナス1.5メートルを維持しながら、海に沈んでいた部分が続々と現れた。

ソウル市ヨイド(汝矣島)の140倍、全羅北道全州市の2倍の土地を新たに作り出した壮大な事業なのだが、いざ見て回った後、胸が苦しくなった。先週末、群山から扶安につながるセマングム防潮堤と埋立地を10年ぶりに訪れてみたが、妙な感じがした。30%だけを農地として使い、残りを産業用地や観光レジャー空間として開発するのだが、どこから、それほど巨大な需要を引き寄せることができるのか心配になったからだ。

訪れる観光客も減っている。2010年4月に防潮堤を竣工した時には一年に854万人が訪れた。以後、少しずつ減り、昨年は433万人と半分だった。

産業用地の場合、全体9つのうち、2つの工区4.5平米の埋め立てを終えたが、分譲率は10%に満たない。入居することにした企業は、国内3つ、外国2つだけだ。セマングム特別法等に基づき、外国企業はもちろん、韓国企業も6年間で100%、以降2年間は50%の追加など、法人税の免除を与えているが通じない。企業の注目を集める、より大きな誘引策が切実だ。

セマングム地区の行政区域が確定していないため、登記簿登録ができず、入居企業の財産権行使も不可能だ。初めて構想するときには、両端の萬頃平野と金堤平野の頭文字を取ってセマングムにしたが、今や、群山市、扶安郡、金堤市(すべて全羅北道)まで乗り出して、互いに編入させようとしているため、行政自治部の交通整理が待たれている。

21日にはソウル全経連会館でセマングム事業のグローバルなビジョンを模索するための国際フォーラムが開かれた。中国企業の誘致など、北東アジアのハブとして浮上するための効率的な方法を探してみようというものだ。

全羅北道とセマングム事業庁は2023年に順序がめぐってくる、世界ジャンボリー大会をセマングムに誘致する計画を立てている。世界160カ国以上から5万人が集まるイベントであり、誘致できれば、毎年ジャンボリー関連イベントを行うことができるため、地域経済の活性化効果を期待するに値する。

今年、日本の山口で開かれ、2019年には米国バージニア州で行われるが、2017年8月に次期開催地が確定する。来年7月に予定された現地調査時に、セマングム地区観光用地が最適地として評価されるよう、国民の関心と政府支援が必要な時のようだ。
  • 毎日経済 ユン・ギョンホ論説委員 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-10-21 17:55:35




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