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[世智園] 忘年会のシャオミパワー


  • [世智園] 忘年会のシャオミパワー
「大陸がどのような間違いを起こしたのか、一度見てください」、「これがアワのパワーです」

年末、大きくて小さい忘年会。知人同士で小さな贈り物を共有したり、景品を掲げながら、このような言葉が頻繁に行き来する。珍しく多く登場する製品、それは小米(シャオミ)だ。最近、体重と睡眠状態をモニタリングできる「ミ・バンド(Mi Band)」と補助バッテリーの「ミ・パワー・バンク(Mi Power Bank)」を獲得した。中国で買ってきたシャオミのイヤホンとオンラインショッピングモールで購入した体重計に続いて、家の中のシャオミ製品の数が急に増えた。ある友人は忘年会イベントで、景品として出てきたシャオミの電動スクーター「ナインボット・ミニ(Ninebot mini)」を逃したと、まるで自動車景品でも逃したように残念がった。

過去、情報技術(IT)関連アクセサリープレゼントとして人気を呼んだUSBを押し出して、シャオミがプレゼント市場を平定する勢いだ。人気の秘訣は「コストパフォーマンスのモンスター」と呼ばれるほど、手頃な価格だ。オンラインショッピングモールでミ・バンドは1万5000ウォン、補助バッテリーは1万6000ウォン、イヤホンは1万4000ウォン程度に価格が安い。Apple(アップル)の「コピーキャット」という後光、手強い性能、すっきりとしたパッケージなど、噂が浮上しながら、あげることも受け取ることも負担のないアイテムとして人気を集めている。ミ・バンドは全世界で1000万個、国内では50万個以上売れた。

国内で正式に進出したわけでもなく、国内の輸入業者が包みで購入して販売しただけなのに、反応がこの程度ということは、正式に上陸すると、波紋が広がるとみられる。特に、製品を使ってみた人が「大陸の間違い」ではなく「大陸の実力」と感心しながら、若年層のシャオミに対する好奇心は、ますます大きくなっている。

創業してから、わずか5年しか経っていないが、シャオミの突風をアップルの偽物くらいで思っては困る。「メイド・イン・チャイナ」製品でよく感じた「安物買いの銭失い」という認識をかっ飛ばしたからだ。いろいろな種類のアクセサリーを作って、ITよろず屋と呼ばれるが、通常300万~400万ウォンほどの電動スクーターを35万ウォンに、60インチの高画質テレビを88万ウォンに販売するということだから、グローバル家電メーカーは緊張しているだろう。低価格スマートフォンを作って販売するが、Androidベースの独自モバイル運営システムMIUI(ミーユーアイ)を保有しているソフトウェア企業だという点も底力だ。

中国企業の間では「シャオミのように作って、シャオミのように売れ」という意味の「シャオミゼーション(Xiaomization・シャオミ化)」が金科玉条のように広く知られている。すでに第2のシャオミを標榜したメイズ(Meizu)、ワンプラス(OnePlus)のような企業が登場している。

中国の「シャオミたち」がもたらす嵐に、国内家電メーカーは果たして準備はできているだろうか。雷軍(レイ・ジュン)シャオミCEOは「豚も台風にあえば、飛べる」とし、重い豚は飛ぶことができないという固定観念は捨ることといった。「アワ飯を食べて、小銃を担ぐ」という毛沢東(モウタクトウ)の抗日戦争の精神で武装したこの企業の潜在力が改めて怖い。
  • 毎日経済 シム・ユンヒ論説委員 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-12-09 17:23:36




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