パンテック、先制的なワークアウト申請…連続損失に白旗

金融機関「資金難把握して支援検討」 

昨年9月、突然の辞意表明をした直後に会ったパク・ピョンヨプ前パンテック副会長の表情は悲壮だった。当時、辞表を投げた理由としてパク前副会長は「等価の法則」を取り上げた。困難に陥った企業を生かすために、従業員の3分の1に達する800人が無給休職に入った場面で、最高経営責任者(CEO)が席を守っていてはいけないという持論だった。肉をえぐる痛みを甘受した決断だったが、今回の構造調整にパンテックは必ずよみがえるとパク前副会長は確信した。

しかし、ますます競争が熾烈になるスマートフォン市場は、パンテックの回生を容易に許さなかった。パンテックは産業銀行をはじめとする債権団で行われた株主協議会に、企業再生手続き(ワークアウト)申請書を提出したと25日、明らかにした。2011年12月、5年に及んだワークアウトを卒業してからわずか2年2ヶ月ぶりだ。

パンテックはサムスン電子・アップル・LG電子をはじめとするグローバルプレイヤーとともに、それなりに成果を出していた。昨年10月に発売した「ベガシークレットノート」は1カ月で販売量が20万台を超え、好調を見せもした。しかし、天文学的にかかる研究開発(R&D)とマーケティング費用が、パンテックの足を引っ張った。その結果、2012年第3四半期以後から昨年の第4四半期まで、6四半期連続で損失を報告している。このように積もった赤字に耐えられず、最終的にワークアウトを申請したわけだ。

パンテックの関係者は、「新製品の開発などに少なからぬ金がかかるうえに赤字が続き、財務安定性が脆弱になったことは事実」とし、「追加資金の支援を受けるためには、方法は実質的にワークアウトしかなかった」と説明した。

ほぼ2年ぶりに再びワークアウトに入る悲劇を迎えたが、一部ではパンテックがこれによりもう一度再生できる機会をつかんだという意見も出てきている。ワークアウトを申請する前に、パンテックと株主協議会が緊密に共鳴したという声が出るのもこのためだ。

株主協議会は昨年、パンテックに1600億ウォンの資金を支援した。このような支援にも会社が混乱するやいなや、株主協議会でパンテックへの追加資金支援の案件が再び俎上に上がった。この時、一部の金融機関は、「パンテックがワークアウトに入るなら、資金援助をして見ることができる」という意を仄めかしたと伝えられた。株主協議会側では、このような雰囲気をパンテックに伝達し、パンテックが苦心の末に先制的なワークアウトを申請したというわけだ。パンテックを生かすために、株主協議会が席を用意してやった側面があるというわけだ。

株主協議会の関係者は、「無条件に資金を支援するということではない」とし、「しかし、パンテックの資金難がどの程度なのか綿密に検討した後、必ず必要だというのであれば追加支援の可能性も開かれている」と語った。

最近、パンテックの内情もあまり悪い方ではない。パンテック側は今年1月の財務諸表を暫定集計した結果、当期純利益が黒字に転じたと伝えられた。早ければ4月ごろに新製品「ベガアイアン2」も発売する計画だ。
  • 毎日経済_ホン・ジャンウォン記者/アン・ジョンフン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-02-25 17:29:01