大人気韓牛レストラン「ボーンアンドブレッド」のチョン代表


顔見知りの間でクチコミで広がった市場の片隅の韓牛「おまかせ(シェフがコースを構成して提供するメニュー)」レストランが、国内の大企業の最高経営責任者(CEO)や芸能人・海外人士たちも訪れる店になった。いくら有名人でも3ヶ月待ちは基本だ。

ソウル市城東区の馬場畜産市場で韓牛焼肉店「ボーンアンドブレッド(Born & Bred)」を運営するチョン・サンウォン代表(写真)は、「ニュースで見ることができる企業の代表はほぼすべて会った気がする」と語る。これだけではない。チョン代表は「ユダヤ系金融財閥ロスチャイルド家の後継者の一人も訪ねてきた」とし、「日本の和牛よりも韓牛の味がより優れているという評価を残した」と伝えた。

馬場洞(マヂャンドン)で生まれ育ったチョン代表は、「馬場洞はまさに私」と言う。父は国内初の韓牛専門流通会社の「韓牛故郷」を1978年から率いて、国内最大の納品量を記録した。小さい頃から肉と血にあふれた市場を駆けめぐって育ったチョン代表は、レストランの名前も「ボーンアンドブレッド(Born & Bred)」にした。まさに「生まれ育った」という意味だ。

米国で国際ビジネスを勉強したチョン代表は、軍除隊後に父の行っていた事業に関心を持ち始めた。 3年前はただ知人らに良い肉を部位ごとに厳選して焼いてやり、子供の頃から父親に聞いて育った韓牛や市場の話を聞かせたのが始まりだった。知人らの依頼が続き、週に一日だけのレストランを運営するやいなや、すぐ2週間めで1年分の予約がうまってしまった。

チョン代表はしばしば牛の解体作業場から、競売・流通現場にまで直接足を運んだ。会社で倉庫として使っていた建物は、チョン代表が韓牛について研究する自分だけの研究開発(R&D)センターにした。

  • 韓牛「ボーンアンドブレッド」の内部



8人程度で食事をすることができるテーブルを備えた食堂で、どうかすると肉屋だが「ブティックに来たような」感じの新しい焼肉店を試みた。チョン代表は依然として夕方に1団体だけを受け、ボーンアンドブレッドを運営する。団体の数は8人を超えない規模であり、一人当たりの食事代は特級ホテルのディナービュッフェの3倍前後だ。

最近のように景気が良くなく廃業が増える状況で、チョン代表は何よりも「良い食材」を強調する。彼は「最高の素材を使えば当座の利益は少ないだろうが、最終的にはお客さんに知られる」とし、「こんなレストランでは顧客のお尻を蹴っても客が押し寄せるしかない」と言う。

彼はボーンアンドブレッドの底辺を広げるために、今年の下半期に売り場を一か所さらにオープンする。「マジャンドンキッズ」は次の場所として、自分の生まれた市場の建物を選んだ。別名「ボーンアンドブレッド2」は約330平方メートル(100坪)規模の建物で、フロアごとに異なるコンセプトを採用する予定だ。ハイエンド型の最高級韓牛レストランから、気軽に行くことができるいちばんありふれたレストランまで、さまざまな形で運営される予定だ。
  • 毎日経済_イ・ユンヂェ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-05-08 17:20:55