Q.[韓国の兵役] 社会服務要員(公益)について⑦:社会服務要員の配置先

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A. ※この記事は「[韓国の兵役] 社会服務要員(公益)について⑥:現役を避けるためのさまざまな工夫」の続きです。

社会服務要員(公益要員)が配置される場所は、国家機関と地方自治体、公共団体、社会福祉施設です。政府機関を除いては、社会福祉施設でのみ、お金を払わずに社会服務要員を働かせることができます。

この中には、勤務がとても楽なところがある一方で、「いっそ現役で入隊したかった」と後悔ばかりするところもあるそうです。勤務が楽なところを俗に「テンボ」と言います。

国家情報院も社会服務要員を招集していくという噂がありますが、正確な内容は明らかになっていません。なんせ機密ですから。仮にも国家情報院じゃないですか。

テンボとして有名なところは、選挙管理委員会です。選挙当日には目が回るほど忙しくて、選挙シーズンには非常事態になることもありますが、選挙が毎日あるわけでもないため、普段はすることがほとんどありません。外国人と苦楽を共にする出入国管理事務所も社会服務要員にとっては季節によって勤務環境が変わるところです。 観光シーズンには忙しくても、閑散期には空港を見物して回るほどだそうです。だからといって観光客になりすますことはできませんが、出入国管理事務所のうちでも、出張所に勤務する社会服務要員は「大当たり」を引いたという言われるそうです。

空港で勤務することは同じですが、税関や検疫所に配置された社会服務要員はとても大変だと言われています。 韓国に入ってくる各種の荷物を検疫するのに多忙な公務員を補助するため、小言をかなり聞くそうです。それだけではありません。搬入可能、不可能なものが区分されたら、それをあちこちへと運ばなくてはいけないため、物流倉庫の従業員のような役割も引き受けなくてはいけません。ただし、人にはほとんど会うことがなく、荷物だけを相手にするため、市民を相手にするストレスはほとんど受けません。さらに、ここに勤務していると、どれが高級ブランドなのか、偽物なのかを一目で見分ける能力を身に着けることができます。

政府機関の中で最も過酷な場所は消防署で、裁判所と検察庁も、社会服務要員が引き受ける仕事の量が多いところとして挙げられます。韓国では検察庁と裁判所がほとんど隣接していますが、一日に数十回も検察庁と裁判所を行ったり来たりする業務は、社会服務要員が行います。それでも山林庁に配置された社会服務要員に比べれば悪くありません。

山林庁に配属されると、山火事の監視と鎮火作業で、一日中、山に登らなくてはいけないため、健康には良いかもしれませんが、山好きではない限り、つらいことでしょう。山火事の監視をしに行くときには、お弁当だけを持って行けばいいのですが、山火事が発生した場合は、通常、20リットルのバケツをもって登らなくてはいけません。

地方自治団体に配置されても、地方では山に木を植えたり、違法採取を監視するなどの業務で山に登らなくてはいけないことがあります。地方自治団体に配置された社会服務要員の勤務難易度を見ると、森林と民防衛、交通業務の作業強度が高く、その次が役場の窓口、そしてその他の行政官署の仕事が続きます。

教育委員会傘下の保育園、幼稚園などもテンボに属しているのですが、一般の学校で、身体障がいを持つ学生をサポートすることを引き受ける社会服務要員は例外です。移動授業のときに一緒に移動するのは基本で、トイレの介護までするそうです。社会福祉を専攻して、軍隊の代わりに特殊学校での公益勤務をした学生の中には、復学した後、専攻を変えてしまう場合もあるそうです。

公企業のうち、鉄道や地下鉄は非常に大変なところです。「公益の海兵隊」とまで呼ばれています。ここに配置される社会服務要員は数も多いため、先輩後輩の関係を強調する軍隊文化を体得することができます。ソウルで最も混雑していると噂される地下鉄新道林駅に勤務することになると、退勤する頃には全身がハンマーで打たれたように疲れるそうです。これに対し、同じ公企業である国民年金公団に配属された社会服務要員は長くても一日2時間程度であれば仕事が終わることに加え、個人的に事務用のPCまで提供されるので、先祖が相当の善行を積んでいてこそ、ここに配置されるとの噂です。

図書館にも社会服務要員が配置される場合がありますが、子どもたちが多く訪れる市立図書館は体力の問題もありますが、精神的なストレスがかなり溜まるそうです。「静かにしなさい」と言ったところで、それを聞くような子どもはいません。さらに、本を整理しても30分もしたらあちこちに本が散らばり、子どもたちが去った後に残された本は、あちこち破れていたりしますから、両手に接着剤を持つことになります。銃ではなくノリ。これが図書館に勤務する社会服務要員の日常です。

鉄道が社会服務要員の海兵隊であれば、上水道事業本部は、特戦司令部と噂になっているところです。上水道事業本部で社会服務要員がすることはほとんど警備業務なのですが、ここに配置される人数が多いので、軍隊文化を避けることができません。聞こえてくる話では、ある浄水場では中隊長が毎朝は走らせたりするそうです。ただただ家から通勤できることだけを感謝しなくてはいけません。ただ、毎朝「今日も地獄に行かなければならない」とため息をつきながら出勤するのもつらいことでしょう。だからといって軍隊に行く代わりに、自宅から出勤する息子に対して「苦労してるな」と慰労の一言をかけてくれる親もあまりいないことでしょう。

郵便局と車両登録事業所も、社会服務要員が配置されたくないところです。郵便局の物流センターにあたる郵便集中局の場合、服務期間中、荷物の上げ下ろしのアルバイトをすることになります。もし椎間板ヘルニアによって4級の補充役判定を受けたのに、郵便局勤務に当たったとすれば、腰痛の悪化は避けられないことでしょう。郵便物が集まる祝日になると、目が回るほど忙しく動かなくてはいけないそうです。このようなつらさを知りながらも補充役になることを望む人がいるのでしょうか。まあ確かに、社会服務要員が全員こんなところに配置されているわけでもありませんからね。

国家機関や自治体、公共団体はともかく、軍隊に行く代わりに社会福祉施設での仕事をさせるのには賛否があります。実際に、2000年代後半から社会福祉施設が拡充され、ここに派遣される要員T/Oも増えている傾向です。一部では、最初から社会服務要員の行政官署配置をなくす代わりに、社会福祉施設に送る案まで出されているそうです。社会福祉施設に勤務する社会服務要員の喜怒哀楽は、次回、紹介したいと思います。

※この記事は「[韓国の兵役] 社会服務要員(公益)について⑧:社会服務要員と社会福祉施設
」へ続きます。

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  • Lim, Chul
  • 入力 2016-05-10 00:00:00

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